パナソニックは9月11日、4K/60pでの動画記録に対応するデジタルビデオカメラ「HC-X1000」を発表した。発売は10月23日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は340,000円前後(税別)。
プロやハイアマチュアのニーズにも応えられるよう設計されたビデオカメラで、テレビで多く採用される4K解像度(3,840×2,160ドット)、および4,096×2,160ドット/24pのシネマ4Kのいずれにも対応する製品。4K/60pで記録した映像を1枚のSDメモリーカードに記録する製品としては世界初となる(2014年10月発売時点、SDメモリーカードはUHS-I Speed Class3のものが必要)。10日までドイツのベルリンで開催された「IFA 2014」のプレスカンファレンスにおいて、海外での発売が発表されていた。
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レンズ、画像処理エンジンは、4K/60pでの撮影に最適化するために一新。ライカの厳しい認証を経たライカディコマ-レンズ、膨大なデータを高速処理できる「クリスタルエンジンPRO 4K」を採用する。撮像素子はビデオカメラとしては大きな1/2.3型の裏面照射型高感度MOSセンサーを搭載し、高品位な映像を実現した。レンズには4群それぞれが別々のモーターで制御される「4ドライブレンズシステム」を採用することで、光学20倍ズームとボディの軽量・コンパクト化の両立を可能としている。
記録モードは4,096×2,160ドットの場合は24p固定、3,840×2,160ドットは60p(59.94p)や50pにも対応する。また、4K記録した動画から静止画として切り出すことも可能だ。
そのほか、2基のSDカードスロットの搭載により、バックグラウンド記録(フルHD)や1枚目がいっぱいになった際の2枚目への切り替え、フォーカス、ズーム、アイリス(絞り)の操作が可能な三連マニュアルリング、外部マイク接続用のXLR音声端子(キャノン端子)、NDフィルターによる減光が可能など、プロユースに配慮した設計となっている。
主な仕様は次の通り。レンズの焦点距離はアスペクト比17:9時で29.5~600mm(35mmフィルム換算時)、16:9時で30.8~626mm(同)、撮像素子は総画素数1,891万画素・1/2.3型MOSセンサー(裏面照射型)、動画の記録方式はMOV、MP4、AVCHDとなっている。3.5型・約115万ドットの液晶モニターと0.45型・約123万ドットのEVF(電子ビューファインダー)。
記録メディアはSDHC/SDXCメモリーカードを利用可能で、64GBのものを使用した場合の記録時間の目安は4K/60pで約55分。付属バッテリー使用時の連続撮影時間は約1時間(実撮影時間は約40分)。そのほか、Wi-Fi機能とNFC機能を搭載する。
サイズはW160×D315×H170mm(レンズフード、アイカップ)で、重量は本体のみで約1,550g、SDカードとバッテリーを装着した状態で約1,780gだ。