寝具・寝装品メーカーの西川リビングはこのほど、スポーツ品メーカーのミズノが開発した吸湿発熱素材「ブレスサーモ」を用いた寝具を発売した。
「吸湿発熱性」×「保温性」×「消臭性」
同素材は、人体から発生する水分を吸収して発熱効果をもたらす保温メカニズムを実現。人間の体は、汗をかいていなくても不感蒸泄(ふかんじょうせつ)と呼ばれる水分を常に発する。同素材は、その水分が繊維内に吸湿されるときに生じる熱により発熱効果をもたらすとのこと。衣服内をドライにしながらも、発生した熱により温かい状態を保つことができるという。
同素材の毛布とポリエステル毛布を上皿天びんに重ねて乗せ、環境内の湿度を上げる実験をしたところ、8分後に同素材は湿気を吸着することで発熱量と重量が大きくなることがわかった。また、約60分後には同素材の表面温度は下がったものの、空気に触れていない重なり合った部分は温かさを保っていることがわかったとのこと。
同商品は、同素材の寝具に適した糸を用いて両社が共同開発。寝具用として新たに開発された糸により、寒い季節も保温性に優れ、風合いの良い寝具となった。また、同素材は、汗臭の一種である「アンモニア」を吸着し、臭いを抑える効果もあるとしている。
商品ラインアップは6種
布団に入ったときの"ひんやり"を軽減する「あたたか掛けふとんカバー(シングル)」は、ピンク・ブラウン・ベージュ・グレーの4色展開。価格は2万円(税別・以下同)。「同(ダブル)」は、ベージュ・グレーで2万8,000円。
肌に寄り添う「キルトケット」は、シングルサイズで3万円。「ブランケット」は、シングルが2万円、ダブルは2万8,000円。「マイケット」はシングルサイズで1万円。カラーはいずれもピンク・パープル・アイボリーを用意する。
優れた保温力の"AEROG+"を内蔵する「AEROG+パッド」は、ピンクとアイボリーを用意。シングルサイズで3万円。「敷き毛布」は、シングルがピンク・パープル・アイボリーで、1万3,000円。セミダブルはアイボリーで、1万5,500円。ダブルは、ピンクとアイボリーで1万8,000円となる。