富士フイルムは10日、ミラーレスカメラ「Xシリーズ」の交換レンズとして、ズーム全域で開放F値2.8の大口径望遠ズームレンズ「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」を発表した。発売は11月で、価格はオープン。推定市場価格は税別175,000円前後。
「フジノンレンズ XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」は、APS-Cサイズのセンサーを採用するXシリーズに取り付けると、76mmから213mmまで(35mm判換算)をカバーする望遠ズームレンズ。「XFズームレンズ」のフラッグシップモデルで、蛍石に匹敵する光学性能を持つ「スーパーEDレンズ」を含むレンズ構成により、色収差を極限まで抑え、優れた解像力を提供する。
レンズ全面に多層コーティング処理「HT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)」を施したほか、新開発のナノGI(Gradient Index)コーティング技術によって、ゴーストやフレアを効果的に抑制する。
レンズ駆動部には3基のリニアモータを使った「トリプル・リニアモーター」を搭載し、高速かつ高精度で静かなオートフォーカスを可能とした。防塵・防滴仕様に加え、-10度の耐低温構造を採用。クラス最高水準をうたう手ブレ補正機能も搭載した。
主な仕様は、焦点距離が50-140mm(35mm判換算:72-213mm相当)、最小絞りがF22。レンズ構成は16群23枚(異常分散レンズ6枚、内1枚がスーパーEDレンズ)。絞り羽枚数は7枚(円形絞り)、ステップ段差が1/3ステップで全19段。画角は31.7度~11.6度。撮影距離範囲は標準で1m~、マクロ時で1m~3m。最大撮影倍率が0.12倍(望遠)。フィルターサイズは72mm。本体サイズは最大径が82.9mm、長さが175.9mm、重量は約995g。