米Appleは9日(米国時間)、メディア向けイベントを開催し、iOSの最新版となる「iOS 8」を9月17日より一般ユーザーに提供すると発表した。
「iOS 8」は、同社が2014年6月2日(米国時間)に発表した、モバイル用OS「iOS」の最新バージョン。現行の「iOS 7」と比べ、デザイン上の大きな変更はないが、「iCloudフォトライブラリ」や、「iCloudドライブ」などiCloudの機能強化が行われるほか、通知バーに表示されたメッセージへの返信やFacebookアプリなどへのアクションが可能になるなど使い勝手を向上させる機能が多数追加されている。
「iCloudフォトライブラリ」は、撮影した写真や動画が自動的にiCloud上に保存される機能。iPhone、iPad、Macなど共有設定されているデバイスからアクセスすることができる。カメラアプリ自体は、編集機能が向上し、明るさ、コントラストの調整が行えるようになっている。そうした編集や調整も、「iCloudフォトライブラリ」を通じてすべてのデバイスに反映される。
「iCloudドライブ」は、使いたいファイルやアプリケーションを、iCloud上に保存することでiOSデバイス、PC、ウェブサイトなどデバイス間を越えてアクセスすることができる機能。PCで作業したファイルを、タブレットで表示させるということが可能になっている。
またiOS 8では、サードパーティ製のキーボードに初めて対応する。これにより「ATOK」や、「MetaMoji」など他社製の日本語入力アプリを導入することができるようになった。