沖縄のグルメと言えば、ソーキそばやゴーヤチャンプル、サーターアンダギーなどなど。郷土料理として全国的に認知されているものが多いのが沖縄である。では、地元の人が「これぞ、隠れた沖縄名物」として挙げるものにはどんなグルメがあるのだろうか。沖縄出身者に聞いてみた!
「ぜんざい」
一番多く挙がった名物グルメは「ぜんざい」。沖縄で「ぜんざい」と言えば温かいおしるこではなく、フワっと溶けるパウダー状のなめらかな氷を用いた冷やしぜんざいのこと。黒糖で甘く煮た金時豆にかき氷をかけ、白玉が入っているものから練乳がたっぷりのったものまで、その家庭・その店ならではの味が楽しめる。
「暑い日は最高」(フリーター/26歳/女性)と答える人もいるが、冬でも「ぜんざい」を食べることができる。なお、温かいぜんざいは「ホットぜんざい」と表記しているところもあるようだ。
「アメリカナイズされた定食」
「ポークたまご、マカロニサラダ、キャベツサラダのランチで、Aランチ・Bランチとかって呼ばれている。『コザAランチ選手権』もある。店でいうと『ルビー』。夜中まで開いていて、朝の5時でもランチが食べられる」(自由業/27歳/女性)とのこと。
調べてみたところ、Cランチというものまであるようだ。店によってメニューは異なるが、トンカツなどの揚げ物を中心に、おかずの種類と量が多いのが特徴。BランチやCランチなどとの差別化はおかずの種類が違うほか、ボリュームと価格を抑えていることが多いようで、よく言う「松・竹・梅」みたいなものらしい。
「コザAランチ選手権」は2011年に始まり、昨年10月には第3回大会が行われた。今年の開催に関しては不明だが、バリエーション豊かなランチがそろうイベントは、他地域の人から見ても興味深い。
「タコライス」
「ステーキ」
「A1ソース」
アメリカナイズされた沖縄では、様々なところでタコライスやステーキのお店を目にする。そんなステーキにかけるソースとして沖縄で愛されているのが、イギリス原産の「A1ソース」だ。ステーキ専門店でも広く愛用されているようで、酸味の強さやリンゴなどの甘みが特徴。沖縄では輸入食品専門店ではないとも、ごく普通のスーパーで購入することができる。
「チムシンジ」
「チム」は豚レバー、「シンジ」とは煎じ汁のことで、いわゆる"レバーのおつゆ"のこと。沖縄では昔から、病気の予防・治癒、滋養強壮などにチムなどを煎じて食べていたらしく、夏バテで体力が落ちている時や風邪を引いた時などにぴったりの一品のようだ。
「ジーマミー豆腐」
「ジーマミー」とは沖縄の方言で落花生のこと。大豆の豆腐に比べてモチっとした触感が特徴で、口いっぱいに落花生の芳ばしさが香る。泡盛やビールなどのお酒のお供のほか、デザートとしても親しまれている。
「モーイ」
「モーイ」は赤毛ウリのことで、果皮が赤茶色く細かい網目状の模様が特徴。サラダや酢の物のほか、炒め物としても食されている。
「紅芋レアケーキ」
「沖縄名物かは分からないけど、那覇空港のスカイブルー1店舗でしか売っていない隠れお土産の『紅芋レアケーキ』。お土産で持っていくと毎回絶賛されます」(事務系専門職/24歳/女性)とのこと。沖縄土産の定番のひとつに「紅いもタルト」があるが、ちょっと人と違うお土産として「紅芋レアケーキ」をチョイスしてみるのもいいかもしれない。
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