内閣府は8日、2014年8月の景気ウォッチャー調査の結果を発表した。それによると、景気の現状判断DIは前月比3.9ポイント低下の47.4となり、4カ月ぶりに悪化した。
家計動向関連DIは前月比3.6ポイント低下の45.8。消費増税に伴う駆け込み需要の反動減は幅広い分野で和らいだものの、天候不順が影響したため悪化した。業種別に見ると、小売関連DIは同3.8ポイント低下の44.4、飲食関連DIは同3.4ポイント低下の45.7、サービス関連DIは同3.6ポイント低下の47.9、住宅関連DIは同1.8ポイント低下の49.4となった。
企業動向関連DIは前月比5.4ポイント低下の48.5。家計動向関連DIと同じく駈け込み需要の反動減は幅広い分野で和らいだが、天候要因が影響した。業種別では、製造業が同5.5ポイント低下の48.4、非製造業が同5.2ポイント低下の48.4となった。
雇用関連DIは前月比2.4ポイント低下の55.3。一部で求人の増勢に一服感がみられたという。
2~3カ月先の景気の先行きに対する判断DIは前月比1.1ポイント低下の50.4と、3カ月連続の悪化。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連の全てのDIが低下した。
内閣府は、景気ウォッチャーの判断を「景気は、緩やかな回復基調が続いており、消費税率引上げに伴う駆込み需要の反動減の影響も薄れつつある」に据え置くとともに、「ただし、天候要因の影響がみられるほか、先行きについては、燃料価格等の上昇への懸念等がみられる」との文言を追加した。