京阪電気鉄道は5日、1編成目となる6000系リニューアル車両の営業運転を開始した。
6000系は、架線の電圧を1,500ボルトに昇圧させた1983年に、昇圧に対応できない旧型車の代替用として大量新造された車両。アルミ車体に側面の大型一枚窓、正面の大型非常扉などを採用したスマートなデザインで、翌年には鉄道友の会「ローレル賞」を受賞した。
今回のリニューアルでは、パネルヒーター付き車いすスペース、液晶型車内案内表示器、扉開閉予告灯、ドアチャイムなどのバリアフリー対応設備を導入。液晶型車内案内表示器には停車駅などの案内情報のほか、ニュースや天気予報なども流して情報提供を充実させるという。
内装も刷新し、天井部を除く車内内張りと床材の取替え、握り棒の増設、1人あたりの座席幅の拡大とバケットシート化など、最新車両13000系のインテリアデザインをベースにリニューアル。車内照明やヘッドライト、行先表示器にLEDを採用し、省エネ化も図る。故障の予防や保守軽減を目的に、老朽化した制御装置等の機器改修も実施した。
今後も年に1~2編成のペースで工事を実施し、2021年度には6000系車両全編成(8両14編成)のリニューアルを完了する予定だ。