内閣府は5日、2014年7月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比0.2ポイント上昇の109.9となり、2カ月ぶりに改善した。

内閣府は、一致指数を踏まえた基調判断を「足踏みを示している」とし、4カ月連続で据え置いた。

一致指数の推移(出典:内閣府Webサイト)

景気の先行きを示す「先行指数」は前月比0.6ポイント上昇の106.5と、2カ月連続の上昇。遅れて動く「遅行指数」は同0.8ポイント低下の117.5と、3カ月ぶりに下落した。

一致指数の前月差に対する個別系列の寄与度を見ると、全11系列のうち、寄与度がプラスのものは7系列、マイナスのものは4系列。前月比を見た場合、生産指数(鉱工業)は前月比0.2%上昇、鉱工業生産出荷指数は同1.0%上昇、投資財出荷指数(輸送機械を除く)は同3.6%上昇、商業販売額(小売業)は前年同月比1.1%上昇、商業販売額(卸売業)は同0.3%上昇などとなった。

一方、大口電力使用量は前月比0.4%低下、耐久消費財出荷指数は同1.7%低下、所定外労働時間指数(調査産業計)は同1.2%低下となった。