東京都は9月4日、代々木公園(東京都渋谷区)で採集した複数の蚊がデング熱の原因となるデングウイルスを保有していたため、同公園の一部地区の閉鎖を発表。9月6日~7日に予定されていた「第6回 日本 インドネシア 市民友好フェスティバル 2014」も、緊急中止されることになった。

封鎖された代々木公園A地区(東京都公園協会より)

蚊を媒介して感染するデング熱は、デングウイルスを原因とする急性の熱性感染症。発熱や頭痛、筋肉痛、皮膚の発疹などが主な症状で、通常であれば1週間程度で回復するが、ごくまれに感染者が死亡する場合もある。

東京都が9月3日に代々木公園において採集した蚊を検査した結果、調査地点10カ所中4カ所で採集した蚊からデングウイルスが確認された。代々木公園は東京都からの発表を受け、9月4日より代々木公園のA地区(中央広場や噴水池がある地区)を封鎖している。なお、野外ステージがあるB地区(NHK放送センター側)は開放されているが、A地区にある駐車場、売店、サイクリングセンター、ドッグランも閉鎖されている。

今週末の9月6日~7日には、イベント広場にて「第6回 日本 インドネシア 市民友好フェスティバル 2014」が予定されていたが、公園の封鎖に伴いイベントも中止することが決定した。現在、都立公園スポーツ施設利用者登録・更新手続きも、当面の間中止となっている。