代々木公園ではデングウイルスを保有している蚊が複数見つかった

東京都は9月4日、渋谷区の代々木公園で採集した複数の蚊がデング熱の原因となるデングウイルスを保有していたため、同公園の一部地区を「当分の間」閉鎖すると発表した。

蚊を媒介して感染するデング熱は、デングウイルスを原因とする急性の熱性感染症。主な症状として、発熱や頭痛、筋肉痛、皮膚の発疹などがある。症状は1週間程度で回復するが、ごくまれに感染者が死亡するケースもある。

同公園ないしは同公園周辺を訪れていた人にデングウイルス感染が確認されていたことを受け、都は同公園の蚊の採集を実施。9月3日に採集した蚊を検査したところ、調査地点10カ所のうち4カ所で採集した蚊からデングウイルスが確認されたとのこと。

それに伴い、東京都は9月4日の14時より中央広場や噴水池のある公園北側の地区を閉鎖することを決定。公園の再開時期は未定となっている。

今後は専門家の協力を得て公園内の調査を行い、「生態系への影響を踏まえた蚊の駆除方法や具体的な場所等」(東京都福祉保健局)を決定した上で、5日以降に蚊の駆除を行うという。また、5日以降に同公園内の蚊の採集箇所を10カ所から20カ所に増やし、蚊のデングウイルス保有調査を強化する意向を示している。

なお、当初9月5日までを予定していた都庁内のデング熱専用の相談電話は「当面設置を延長」するとのこと。閉鎖場所の詳細などは東京都福祉保健局にて確認できる。

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