取引先や顧客をおもてなしして、お仕事を円滑に進めるために必要な「接待」。苦手だな、難しいと思っている人も多いだろうが、今回はマイナビニュース会員のうち男女500名に、お客さまを接待するときのコツについて伝授してもらった。
Q.お客さまを接待するときのコツを教えてください
■誠意をもって接待
・「相手を恋人だと思って親身になる」(27歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「気遣い、心遣い」(40歳女性/食品・飲料/販売職・サービス系)
・「おもてなしの心」(23歳男性/その他/営業職)
・「良いお店を選び、誠心誠意に接待する」(62歳男性/建設・土木/技術職)
■喜んでもらえるように
・「相手の気持ちに立って接待する」(27歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「どうしたら喜んでもらえるか考えて行動する」(40歳男性/金属・鉄鋼・化学/経営・コンサルタント系)
・「丁寧に、かつ自分がされたらうれしいように接する」(29歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・「相手を立てて楽しんでいただくようもてなす」(40歳男性/小売店/販売職・サービス系)
■好みを事前に調査
・「いいお店を用意する」(43歳男性/建設・土木/営業職)
・「好きなお酒を聞く」(26歳男性/自動車関連/技術職)
・「好き嫌いに気を配る」(29歳女性/人材派遣・人材紹介/技術職)
・「普段からどんなものが好きかを事前に調べておくこと」(28歳男性/情報・IT/技術職)
■礼儀は忘れず
・「お酒が入っても礼儀はわきまえる」(30歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「あくまでも仕事上という点を忘れないこと」(36歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「言葉遣いには気を付けています……お酒を飲んだりすると浮かれてしまうので、態度には気を付けています」(31歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
■くだけた雰囲気も大事
・「あまりかしこまらない」(39歳男性/人材派遣・人材紹介/営業職)
・「ジョークを交えながら話す」(34歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「一緒に楽しむ」(34歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「盛り上げる」(33歳女性/情報・IT/営業職)
・「声をワンランク上げて無理やりテンションを上げる」(32歳女性/金属・鉄鋼・化学/技術職)
■とにかく聞き役に
・「笑顔を絶やさず、話しやすい雰囲気を作る」(29歳男性/建設・土木/技術職)
・「話を聞く事に重点を置き出しゃばらず」(46歳男性/商社・卸/販売職・サービス系)
・「とにかく聞き役に徹する……話すのであれば自分の失敗話を交えたり、軽く笑える程度のものにしておく」(32歳女性/小売店/販売職・サービス系)
・「話を聞いてあげている感を演出するために相手の言葉の一部を繰り返す」(27歳女性/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「相手の話をよく聞いて、肯定して、気持ち良くしてあげる」(32歳男性/機械・精密機器/技術職)
■ステキな会話術
・「相手の好みの話題にする」(31歳女性/情報・IT/技術職)
・「はきはきとした話し方と爽やかさを意識する」(31歳男性/食品・飲料/営業職)
・「知っていることでも知らないふりをして『そうなんですか!』と多少大げさにおどろく、共感することで相手も悪い気はしないと思っている」(24歳女性/情報・IT/技術職)
・「常に相手のことを気にしつつ、共通の話題を探す」(32歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)
■よいしょのテクニック
・「とにかくヨイショ」(47歳男性/アパレル・繊維/事務系専門職)
・「ほめまくる」(36歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)
・「軽く持ち上げつつ、自分のダメさを話す(謙譲の意がある)……そうする事で、持ち上げがうそっぽくならないから」(26歳女性/建設・土木/事務系専門職)
■総評
お客さまを接待するときのコツ、とにかく「笑顔」という回答が際立って多かった。人と接するときの基本中のキ「笑顔」に加えて、さまざまな人が実践から編み出した接待テクニックを以下に見ていこう。
まずは、気持ちの部分から。「誠実さ」「気遣い・心遣い」「おもてなしの心」「相手の立場になって楽しんでもらう」という意見が見られた。当然といえば当然だが、具体的に何をするかと考えると、意外に難しいもの。回答では、相手の好みを事前に調査しておき、相手が喜ぶようなお店をチョイス、お酒の好みを合わせる、食べ物の好き嫌いに注意する、相手が望んでいることを先回りしてやる……といったデキる人たちの接待術が明かされた。鋭い観察眼とリサーチ能力が問われる部分、普段からのさりげないコミュニケーションが必要かもしれない。
お酒の席で気をつけなければいけないのは、礼儀。無礼講とはいえ「くだけすぎず礼儀はわきまえる」「丁寧な言葉遣い」「あくまでも仕事を忘れない」など、気をつけておかないとハメを外して大失敗という事態になりかねない。かといってあまりにかしこまった席もつまらないと「盛り上げる」「一緒に楽しむ」「ジョークも交える」など、楽しい宴席作りに努める人もいた。
会話に気をつけている人も多いようだ。聞き役になる、というのは鉄則のようで「相手が8、自分は2くらいの割合がいい」という声もあった。「相手の好みの話題を出し」、さらに「自分の話はしない」「相手の話を肯定する」など、気持ちよくお話ししてもらう雰囲気を作るのがポイントのようだ。お酒が進んできたら、ちょっとわざとらしいヨイショも有効。相手を褒めまくって持ち上げることで、気持ちよく帰ってもらえれば、接待は成功だ。
相手に喜んでもらうために、どこまで尽くせるか……。イヤだな、面倒だな、とネガティブな気持ちではなく、一度本気で接待に臨んでみるのも面白いかもしれない。
調査時期: 2014年8月12日~8月17日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性247名 女性253名 合計500名
調査方法: インターネットログイン式アンケート