みずほ銀行はこのたび、インド準備銀行(Reserve Bank of India)宛てに提出していたインドのグジャラート州アーメダバード市内における拠点開設申請について、認可する旨の正式通知を同行より受領したと発表した。
これを受け、2015年度での拠点開設を目指して具体的な準備作業を開始する。グジャラート州ならびにアーメダバードでの拠点開設は、邦銀では初めてだという。
アーメダバードはインド北西部グジャラート州最大の都市であり、首都デリーと商都ムンバイの中間に位置している。電力、水、工業用地等の良好なインフラを基盤として、石油化学をはじめ自動車、金属加工、機械、セメント、バイオ等各種産業が発達しているという。また、インド主要港の中で貨物取扱量トップを誇るカンドラ港等の大型港湾も複数有しており、中近東や欧州、アフリカへの貿易拠点としても注目されているという。近年では、デリー・ムンバイ間産業大動脈構想(DMIC)をはじめ、ムンバイ・アーメダバード間高速鉄道等の日印政府関連のインフラ整備プロジェクトが多数計画されており、日系企業進出が拡大するなど今後さらなる発展が期待されているとしている。
同行は、2009年11月に邦銀で初めてというグジャラート州工業開発局(Industrial Extension Bureau iNDEXTb)と日系企業進出支援に関する業務協力覚書を締結、また、2013年1月にはグジャラート州政府機関と運河上での太陽光発電プロジェクト推進を目的とした業務協力協定を締結している。顧客の近くで各種金融サービスを提供し、事業展開をサポートする体制を整えるとともに、インドにおけるインフラプロジェクトも積極的に推進していくとしている。