明治安田生活福祉研究所は8月29日、「出産と子育て」に関する調査結果を発表した。調査期間は2014年3月21日~24日、全国の20歳~49歳の男女3,616人を対象にWEBアンケートで実施された。
子ども願望は、男女ともに30代前半が最多
20代~40代の既婚の男女を対象に、子供が欲しいと思うか尋ねたところ、「子どもが欲しい(今すぐ欲しい+いずれ欲しい)」と回答した人の割合が最も多かったのは、30代前半で、男性82.3%、女性81.5%と、男女ともに8割以上が子供が欲しいと思っていることがわかった。しかしながら、30代後半になると低下しており、特に女性は30代後半では44.2%と大きく低下。子どもを持ちたい意向は、30代半ばがひとつの節目とも言える結果となった。
また、2010年以前に比べ、子どもを持ちたい意向は男女ともに上昇傾向にあり、特に、40代前半女性の2割強に願望がある点は注目されるとのこと。「震災以降の家族や絆に関する意識の高まりや不妊治療に関する話題、また、元モーニング娘の中澤裕子さん(39歳で出産)や、吉瀬美智子さん(38歳で出産)、辺見えみりさん(36歳で出産)、永作博美さん(42歳で第2子出産)といった芸能人の30代後半以降の出産やお笑いタレント森三中大島美由紀さんの妊活の話題なども影響しているのかもしれません」と調査では分析している。
理想の子どもの数は2.35人
次に、20代~30代男女のうち「子どもがいる人・欲しい人」を対象に、理想の子どもの人数について調査した結果、全体平均では2.35人となった。前年調査(2.26人)よりも増加し、2009年からのトレンドも増加傾向であり、特に2010年以前とは大きな差が見られ、ここでも震災後の意識の変化が見受けられる結果となった。