セブン銀行は8月27日(水)、ATM検索アプリケーション「セブン銀行 ATMナビ」を発表した。GPSを利用して現在地周辺にあるセブン銀行のATMを検索し、アプリに内蔵された地図に位置を表示するAndroid/iOS対応アプリだ。
AR(拡張現実)技術を用いたナビゲーションシステムを備えており、スマートフォンのカメラに写した周囲の映像に方角と距離をリアルタイムで表示し、セブン銀行のATMまでの進路を直感的に把握することができる。セブン-イレブンなどに設置されたセブン銀行ATMは、全国で20,000台を超える設置台数を誇っており、仕事や旅行で慣れない土地に出かけた時にでも手軽に利用可能だ。
日本の金融機関590社以上のカードはもちろんのこと、VISAやMasterCard、American Express、中国銀聯などの海外で発行された国際ブランドカードにも対応。近年は日本へ訪れる外国人観光客が急増しており、2013年には年間1000万人を突破した。だが“海外で発行されたクレジットカード・キャッシュカードが使えるATMが少ない”ことが、常に旅行者の不満の上位にランクインしている。セブン銀行ATMは、そんな海外からの旅行者でも海外発行カードで「日本円」を引き出すことが可能なため、利便性が高い。
しかし、慣れない土地でATMの場所を探し出すのは外国の方でなくとも難しいもの。そんなときに役立つのが、今回発表されたセブン銀行 ATMナビだ。無料で利用でき、日本最大級のナビゲーションサービスを提供している「NAVITIME」の地図情報を利用し、分かりやすくATMまでナビゲートしてくれる。
今回はこのセブン銀行 ATMナビのAndroid版を実際に使用し、セブン銀行のATMまで移動してみることにしよう。
通信環境がなくともATMの位置をすぐに検索できる
インストールしたセブン銀行 ATMナビを起動すると、はじめに位置情報の取得がスタートする。現在地の取得にはGPSを利用しているため、起動前にあらかじめGPS機能をONにしておくとスムーズに操作できるだろう。位置情報を取得すると周囲にあるセブン銀行ATMを地図上に表示してくれると同時に最も近いATMまでの道順を示してくれる。
もし、ほかのATMに行きたいということであれば、行きたいATMをタップ。現在地から、選択したATMまでの道順が地図上に表示される。現在地の再取得を行いたいときは、画面右下の方位マークを、近隣のセブン銀行ATMを再取得したいときは画面左下の虫眼鏡マークをタッチ。なお本アプリは3GやLTEといったデータ通信やWi-Fiに接続せずとも、AR技術によるナビゲーションを利用できるのがメリットのひとつ。ネット接続を無線LANに頼っている方も多いであろう海外から来訪された外国人の方も、データ接続サービスの契約なしに利用できる。
地図に表示されたセブン銀行ATMのマークから行きたい場所をタッチすると、道順が表示されナビゲートが始まる |
こちらはiPad miniでセブン銀行 ATMナビを利用したところ。タブレット端末でも実用的だ |
この地図がなかなかに優秀で、AndroidやiOSに標準搭載された地図アプリと比べてもかなり動作が軽く、古い端末でも快適な動作が可能だ。その上、交通機関や学校をはじめ、銀行、郵便局、そして大きな店舗やコンビニなど、さまざまな地図情報も備えている。もちろん、ピンチで地図を拡大・縮小したり、2本指ドラッグで画面を傾けて3D風に表示したりという操作にも対応。セブン銀行のATMを探すときだけでなく、通常の地図としても実用できる、快適な地図アプリとなっている。