エプソンは2日、個人向けインクジェット複合機の2014年秋モデルとして「EP-907F」を発表した。EP-906Fの後継機にあたり、フラッグシップモデルと同等のエンジンにFAX・ADF機能を合わせた高付加価値モデルだ(A3は非対応)。
発売は9月18日、価格はオープンプライスで、店頭価格は40,000円台中盤が予想される。
ボディは従来からのフラットデザインをベースにしたシンプルなフォルムだ。ADFの分だけかさが増えているが、FAX搭載機としてはコンパクトな部類に入るだろう。操作パネルの液晶タッチパネルは4.3型に拡大し、視認性と操作性を向上している。
給紙機構は前面の2段式カセットと背面からの手差し給紙の3way給紙。給紙容量は上段トレイがハガキサイズ20枚、下段トレイがA4普通紙100枚。下段トレイもハガキ用として40枚まで給紙できるので、ハガキに大量の印刷をしたい場合には最大で60枚の印刷が可能だ。ADFの容量は最大30枚で、A4、USレターサイズ、リーガルのサイズに対応。2014年モデルの新機能となっている排紙トレイ・操作パネルの自動開閉機構も組み込んでおり、ネットワークで運用していても印刷するごとにプリンタのそばまで足を運ぶ必要が無い。
スマートフォンとの連携は「EPSON iPrint」、AirPrint、Google Cloud Printに対応。プリンタ本体への用紙情報登録も行えるので、メモリカードからの印刷やEPSON iPrintから印刷する際に設定ミスを軽減できる。また、カメラで撮影した画像を綺麗に補正する「EPSON カメラでコピー」も利用可能だ。
プリントエンジンは解像度5,760dpiで、インクドロップは最少1.5pl。インク構成はシアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ライトシアン、ライトマゼンタの6色構成で、インクカートリッジは新タイプの80/80Lを使用する。ヘッドのノズルはC/M/Gyが各180ノズル。公称プリントスピードはL判カラーフチなし印刷で約14秒。スキャン解像度は4,800dpiで、センサーはCIS。
FAX機能はPBX対応、PC・FAX受信対応。プレビューを見てからFAXを送信する「見てからFAX送信」、受信したFAXデータをプレビューで確認してから印刷を行う「見てからFAX印刷」など、ミスやランニングコストを低減するための機能も従来通り搭載する。
インタフェースはUSB2.0、IEEE802.11b/g/n、10BASE-T/100BASE-TXの3種に対応。Wi-Fi Directと有線、無線LANが併用可能になり、Wi-Fi Directでは4台までの接続が行える。サイズはW390×D339×H191mm。重量は約8.3kg。