俳優の中尾明慶と賀来賢人が、テレビ東京系列で2015年に3夜にわたって放送される百田尚樹原作スペシャルドラマ『永遠の0』に出演することが31日、明らかになった。
テレビ東京50周年特別企画として放送される本作は、「臆病者」「卑怯者」と周囲から評されながらも、天才的な操縦技術を持ったゼロ戦パイロット・宮部久蔵の生涯を描いた物語。V6の岡田准一が主演を務めた昨年12月公開の映画が大ヒットを記録したのに続き、俳優の向井理主演でドラマ化される。
中尾明慶が演じるのは、1942(昭和17)年にラバウル基地で宮部とともに過ごしたゼロ戦パイロットで、宮部を「臆病者」と称して恨んでいた長谷川梅男(戦時中)。一方、賀来賢人は、ラバウル基地にいた整備兵で、宮部を慕っていたという永井清孝(戦時中)を演じる。宮部は整備に口うるさく、整備兵たちから嫌われていたが、永井は唯一、宮部に対して好感を持っていた。
また、そのほかの戦時中のキャストも発表。1942(昭和17)年秋のガダルカナル上空で、宮部・井崎源次郎(満島真之介)と共にアメリカの戦闘機グラマンを2機撃墜するが、仲間の機とはぐれ3機だけでラバウル基地へ戻る途中で燃料が少なくなり、自爆すると宮部に合図する小山實(みのる)役を石黒英雄が演じる。
そして、宮部の同年兵で、1940(昭和15)年に上海の第十二航空隊で、1944(昭和19)年にフィリピンの空母「瑞鶴」で宮部とともに過ごしたパイロット・谷川正夫役を金井勇太、1945(昭和20)年春に、筑波海軍航空隊基地で武田貴則(工藤阿須加)と共に宮部からゼロ戦の操縦を教わった六藤学役を大和田健介が務める。