4Kテレビの販売が好調だ。BCNによると、2014年5月に50V型以上の液晶テレビに占める4Kモデルの販売台数構成比が初めて2割を突破(20.2%)。金額構成比は36.5%にまで伸びたという。市場価格も、もっとも安い製品で20万円を切りはじめている。
しかし、誰もがホイホイと気軽に買える価格帯まで下がったとは言えない。製品の画面サイズはもっとも小さなもので40V型。放送については、6月に試験放送がスタートしたばかりだ。そこで今回、マイナビニュース会員500人に4Kテレビに関するアンケートを実施。4Kテレビの所有状況や買い替え意思などについて聞いてみた。
4Kテレビの所有率と買い替えに踏み切れない理由
マイナビニュース会員の4Kテレビ所有率は3.4%。4Kテレビはまだまだ高嶺の花で、リッチなアーリーアダプター層が購入する製品といえよう。そして、グラフは掲載していないが、「4Kテレビに買い替える時期は今すぐ」と回答した層はわずか0.4%。残り99.6%に対して理由を尋ねてみたのが次のグラフだ。
もっとも多い回答は予想通り、「製品の価格が高いから」(58.4%)。筆者も含めて、多くの人が"買える"と思える普及価格帯はもう一段、二段下のようだ。次に票を集めたのは、「現在のテレビの画質に十分満足しているから」(39.7%)という選択肢だ。
「4Kコンテンツが少ないから」(26.8%)と「テレビ放送が4Kに対応していないから」(20.6%)はともに30%に届かなかった。筆者個人としては、価格の次に重要なポイントだと踏んでいたが、両者を一つの選択肢にまとめていれば結果は違ったかもしれない。
4Kテレビで観てみたいコンテンツ、観たくないコンテンツ
また、今回のアンケートでは、「4Kテレビで観てみたいコンテンツ」と「4Kテレビで観たくないコンテンツ」について、自由記述式での回答を集めてみた。
「4Kテレビで観てみたいコンテンツ」では、映画やスポーツ、自然、旅行番組といった回答が多く集まった。以下、代表的な意見を掲載する。「ハリウッド映画:解像度が高いほど画面が映えそうだから」(29歳男性/東京都)。「スポーツ 4Kテレビの試作品を見たが、2Dコンテンツですら立体感が感じられる」(44歳男性/神奈川県)。「風景、世界遺産など自然界、美しいリアリティのある画質で観てみたい」(50歳以上男性/北海道)。
逆に「4Kテレビで観てみたくないコンテンツ」はバラエティ、ニュースが大多数。そのほかアニメやホラーといった回答も複数見受けられた。以下、代表的な意見を掲載する。「ニュースなどは別にいい映像である必要性を感じない」(38歳男性/愛知県)。「バラエティなど。画質はどうでもいいから」(26歳男性/東京都)。「ホラー番組 リアルすぎて恐すぎる」(44歳女性/岩手県)。「アニメはシンプルな映像の方が見て疲れない」(50歳以上男性/東京都)。
調査時期:2014年7月30日~2014年8月17日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:500件
調査方法:インターネットログイン式アンケート