映画『リトル・フォレスト 夏・秋』の初日舞台あいさつが30日、都内で行われ、キャストの橋本愛、三浦貴大、松岡茉優、温水洋一、桐島かれんと森淳一監督が出席した。
全国公開中の本作は、五十嵐大介の同名漫画(講談社『アフタヌーン』所載)を実写化した作品。都会で自分の居場所を見つけられなかったいち子(橋本)は、故郷の山村“小森”で自給自足の生活を始める。畑仕事をし、野山で採った季節の食材で料理をするというシンプルな暮らしの中で、いち子は生きる力を充電していく――というストーリーで、来年2月14日に後編の『リトル・フォレスト 冬・春』が公開される。
主演の橋本は、「みなさんの元にやっと届いたとホッとしています」と笑顔であいさつし、野菜ソムリエから"ベジフルフラワー"を手渡されると「意外と重くてビックリ。大地の力強さが表現されてる」と大喜び。約1年に渡って岩手県奥州市でオールロケに挑み、「どれもすごく美味しくて、苦手なものも食べられるようになった。ワラビとか得体の知れないものが苦手だったんですけど」と明かした橋本は、「野菜がここに来るまでの過程を考えるようになった。恥ずかしいですけど、この年になって残さず食べられるようになりました」とはにかみながら、思わぬ変化があったことを明かした。
また、いち子の幼なじみを演じる松岡は、橋本と映画『桐島、部活やめるってよ』、NHKの連続テレビ小説『あまちゃん』で共演し、プライベートでも一緒に映画館に行くほどの仲。「初めて笑い合える役を頂きました」とうれしそうに話した松岡は、「宿舎に帰って一緒にお風呂に入ったり、一日中、愛と一緒にいる撮影は楽しかったです」と振り返り、橋本と笑顔を交わす場面も。一方、「一切浮わついたことがないしっかりした女の子」と橋本の印象を語った母親役の桐島は、「静かだけどエネルギーがお腹の中で沸々としている。いち子とイメージが重なりました」と微笑みながら称していた。