映画『ルパン三世』の初日舞台あいさつが30日、都内で行われ、キャストの小栗旬、玉山鉄二、綾野剛、黒木メイサ、浅野忠信と北村龍平監督が出席した。
全国公開中の本作は、モンキー・パンチ原作のアニメを実写化したアクション作品。大泥棒のルパン三世(小栗)は、世界で最も美しいジュエリーとされる"クリムゾン・ハート"を奪還するため、ルパン一味の次元大介(玉山)、石川五ェ門(綾野)、峰不二子(黒木)と共に、難攻不落の要塞型セキュリティシステム"方舟"に挑む――というストーリーで、アジアを中心に海外配給も決定している。
主演の小栗は、観客の大歓声に「ちょっとホッとしてます」と安堵の表情を浮かべ、「土日の興行ランキング1位を盗みたいと思います!」と堂々宣言。本作の撮影は主にタイで行われ、小栗は「大変だったのはカーチェイス。車の中が暑くて大変だったけど、仕上がりはすごく面白くなった」と黄色いフィアットを自ら運転したシーンに自信を見せた。一方、相棒の玉山は、「僕だけ(アクションの)吹き替えがいなくて。頑張り過ぎて、爪がはがれて病院に行きました」とこぼし、北村監督は「俺も撮影のクライマックスで、『何で吹き替えがいねーの!?』って初めて気づいて」と苦笑いしていた。
また、「旬とメイサちゃんのダンスのようなアクションが好き」(綾野)、「メイサちゃんの女同士のバトルは鬼気迫る感じがして好きなシーンです」(玉山)と褒められた黒木は、「アクションはつい力んだ声を出しちゃうけど、監督の『もっとセクシーに!』という演出のもとに頑張ったので、気に入ってもらえて良かった」と満面の笑み。そんなルパン一味を追うICPOの銭型警部を演じた浅野は、「埼玉県警のパトカーに乗って拡声器で『ルパ~ン!』と叫んだ時は、銭形をやってるんだとうれしかった。映画を見て、僕自身はイケたと思ってる」と胸を張り、観客の拍手を浴びた。
舞台あいさつでは、小栗が「この作品はプロローグだと思ってるので続編があればうれしい。ジェット機の翼の上で戦いたい」と続編への意欲を見せる場面もあり、綾野も「そのジェット機を斬りたい」とノリノリ。「これからパート2、3と続けて、新しいルパンワールドを展開していきたい」と熱く語った北村監督は、「浅野くんとは話してるんだけど、銭型警部のスピンオフも良いよね。『アベンジャーズ』みたいに全員のスピンオフを作りたい」と本作のシリーズ化に意気込んでいた。