誰でも知っているような基本的なマナーなのに、周囲に守らない人がいると気にする自分がおかしく思えてくるもの。一般的なビジネスマナーはどのくらい守られ、実践されているものなのでしょうか?「打ち合わせの時に、席次に気を使う」というビジネスマナーが現場でどれほど実践されているのか聞いてみました。

Q.「打ち合わせの時に、席次に気を使う」というビジネスマナーを実践していますか?

実践している 56.7%
実践していない 43.3%

■実践している派の意見
・「大体自分が下っ端なので戸口に近い席に座るように、お客様を奥に通すように心掛けています。私が気になるので」(31歳女性/情報・IT/技術職)
・「営業と同行することが多いので、営業担当を当社の代表として上座に誘導する事が多いから」(34歳男性/情報・IT/営業職)
・「打合せの中心人物が机の真ん中に来るように座る」(47歳男性/建設・土木/技術職)
・「席次は、やはり上司やまた取引先に対して失礼のないようにしないと自分や自社の印象が悪くなるから」(25歳女性/金融・証券/専門職)

■実践していない派の意見
・「なぜかうちの会社はレディーファーストだから…」(29歳女性/商社・卸/事務系専門職)
・「それを気にするばかりで、打ち合わせが台無しになったことがある」(47歳男性/アパレル・繊維/事務系専門職)
・「いろんな部署の人が参加すると、上のかたも好きなところに座るのであまり気にしなくなった」(24歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「社内打ち合わせなら特に気にしない。それよりも迅速さが重要。社外の人との打ち合わせなら気にする」(27歳女性/機械・精密機器/技術職)

■総評

打ち合わせや会議の際の席次は、一般的には扉から一番遠い席が上座、扉に一番近い席が下座とされています。ただし例外もあり、テーブルの片側に3名以上が座るような広い応接室を使う場合は、テーブル中央(扉から遠い方)が上座となることもあります。また窓から見える景色が美しい応接室を使う場合は、扉から近くても景色が美しく見える場所を上座とするケースも。また議長がいる会議室では、議長右手の席が上座となり、議長から一番遠い場所が下座となります。初めて使う部屋で上座・下座を素早く判断するには経験が必要ですが、知っておくといざという時に安心です。

今回のアンケート調査では、半数以上の方がこのマナーを「実践している」と回答されていました。また実践している方もそうでない方も、「社外での打ち合わせでは、気にしている」と回答されている方が目立ちました。初対面の方が多い社外の打ち合わせでは、面接と同じように相手の基本的なマナーを判断材料として見られる場合もあります。複雑な形状の部屋で打ち合わせをしたり、上下をつけるともめそうな面々がいたりするまれなケースでないなら、社外では形式通りのマナーを実践するのが無難だといえるでしょう。

調査時期: 2014年8月11日~2014年8月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性137名 女性163名 計300名
調査方法: インターネットログイン式アンケート