経済産業省は29日、2014年7月の鉱工業生産指数速報(2010年=100、季節調整値)を発表した。それによると、7月の鉱工業生産指数は前月比0.2%上昇の96.8となり、2カ月ぶりに上昇した。
前年同月比(原数値、以下同)は0.9%低下の103.2。同省は、基調判断を「生産は弱含みで推移している」に据え置いた。
業種別に見ると、全15業種中、はん用・生産用・業務用機械工業、石油・石炭製品工業、繊維工業など8業種が上昇。一方、輸送機械工業、情報通信機械工業、化学工業(医薬品を除く)など5業種が低下、1業種が横ばいとなった。
出荷指数は前月比0.7%上昇の95.9と、6カ月ぶりの上昇。前年同月比は0.1%低下の101.6となった。
在庫指数は前月比0.8%上昇の111.5と、3カ月連続の上昇。前年同月比は2.8%上昇の112.5となった。製品の需要状況を示す在庫率指数は前月比2.3%低下の108.9と、3カ月ぶりの低下。前年同月比は0.3%低下の109.5となった。
併せて発表した製造工業生産予測調査によると、8月は前月比1.3%の上昇、9月は同3.5%の上昇と予測。 8月の上昇は、化学工業、電子部品・デバイス工業、情報通信機械工業などによる。9月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業などによると予想している。