ヤマハは8月28日、シアターラックシステム「POLYPHONY(ポリフォニー)」シリーズの新モデルとして「YRS-1500」「YRS-2500」の2製品を発表した。発売はYRS-1500が9月下旬で、YRS-2500が10月中旬。いずれも価格はオープンとなっている。推定市場価格はYRS-1500が100,000円前後、YRS-2500が130,000円前後(いずれも税別)。
ビームスピーカーを用いたヤマハ独自の「デジタル・サウンド・プロジェクター」技術により、前面設置でリアルなサラウンドを楽しめるシアターラック型サラウンドスピーカー。幅1,200mmの「YRS-1500」と1,600mmの「YRS-2500」の2ラインナップが用意され、上に置くテレビのサイズに合わせて選べるようになっている。棚板は高さが3段階で可変させられるようになっており、使用するブルーレイディスク(BD)レコーダーなどのサイズに合わせて調節が可能だ。
また、2モデルともデザイン性が重視され、天面には高級感あるガラス材が使用されている。これによりインテリアと調和するデザインとなっているほか、本体色がブラックのモデルでは表面のヘアラインウッド加工によりモダンで上質なイメージに仕上げられた。
機能面での進化点としては、4K/60pの映像伝送に対応した最新のHDMI規格を採用。レコーダーなどの外部機器から4K/60p映像を入力してテレビに伝送できるようになっている。また、HDオーディオ対応により、ロスレス・サラウンドのクオリティを最大限に引き出す。
Bluetooth接続に対応したことも新モデルの特徴だ。これにより、テレビ視聴以外にもスマートフォンやタブレット端末からワイヤレスで音楽再生を行える。Bluetoothのバージョンは2.1+EDRで、プロファイルはA2DPおよびSPPに対応。コーデックはSBCのほか、高音質なaptXにも対応する。
サラウンド音声の再生に関しては、他の一部機種で搭載されている「インテリビーム」技術を採用。付属のマイクを使って約3分間の測定を行うことで、使用する部屋の形状や遮蔽物の位置などに応じて最適な再生環境に設定することができる。
そのほか、スマートフォンやタブレット端末から本機の操作を行える専用アプリ「HOME THEATER CONTROLLER」に対応。リスニングモードやシネマDSPの選択、クリアボイスなど各種音質機能のオン・オフ切り替え、サブウーファーのボリューム調整などをスマートデバイス上から行える。
主な仕様は次の通り。搭載されている接続インタフェースはHDMI入力×3系統、アナログ音声入力×1系統、光デジタル入力×2系統、同軸デジタル入力×1系統、インテリビームマイク用入力×1系統、HDMI出力×1系統(ARC)、ヘッドホン出力×1系統。消費電力は58W(待機時はHDMIコントロールとBluetoothスタンバイがともにオン時:1.2W以下、Bluetoothスタンバイのみオン時:0.5W以下、ともにオフ時:0.3W以下)。サイズはYRS-1500がW1,200×D445×H400mm、YRS-2500がW1,600×D445×H400mm、質量はYRS-1500が43.8kg、YRS-2500が58.7kgだ。