ライカカメラジャパンは8月27日、中判デジタル一眼レフカメラ「ライカSシステム」用の交換レンズとして、「ライカ ズミクロンS f2/100 mm ASPH.」を発表した。発売は10月が予定されており、価格は未定となっている。
精巧な光学設計と5群7枚構成のレンズを採用することで、優れた光学性能を備え、ライカSシステム用としては最も明るい開放F2を誇る交換レンズ。7枚のレンズのうち3枚は異常部分分散ガラスとなっており、1枚は高い屈折率で色収差補正に適した特殊ガラスを採用する。さらに、2枚の非球面レンズを採用することで、単色収差を最小限に抑え、優れた歪み補正性能も備えるのが特徴だ。これらに加え、最後部のレンズ群がフローティングエレメントとして機能し、細部に至るまで高いコントラストを確保する。
プロユースを想定して、他のSシステム製品と同様に、高い信頼性を備える。完全防塵・防滴設計が採用されるとともに、バヨネット式マウントは丈夫な構造になっている。
焦点距離は35mmフィルム換算で80mm相当、画角は対角線が約29度、水平が24.7度、垂直が16.4度、撮影距離は0.7m~∞、最小絞りはF22、レンズマウントはライカSバヨネットマウントとなっている。サイズは長さが約102mm(先端からバヨネットフランジまで、レンズフード装着時146mm)、最大径が約91mm(レンズフード装着時104mm)、質量は約910g(レンズフード装着時965g)だ。
限定エディションの「ライカS」ボディとセットのモデルも用意
なお、ライカカメラジャパンでは、ライカ ズミクロンS f2/100 mm ASPH.の最初の100本と、デジタル一眼レフカメラ「ライカS」の限定エディションボディをセットにした特別パッケージ「ライカS ズミクロン100 Edition」を発売することも発表している。カメラ本体とレンズに刻印が施され、シリアル番号が記載された特別モデルだ。こちらは、ライカ ズミクロンS f2/100 mm ASPH.単体での発売に先駆けて9月に発売される予定となっている。