トヨタホームは9月6日、育児用品メーカーのアップリカ・チルドレンズプロダクツとのコラボにより開発した家「Smilism(スマイリズム)」を発売する。
赤ちゃんの成長を支える安全な住まいを提案
同商品は、アップリカが独自に研究してきた「赤ちゃん医学」と「育児工学」のノウハウをもとに考えられた住まい。同社の製品づくりの独自基準「笑顔の理由8・3・8」と、トヨタホームが考える安全・安心の住まいづくりをもとに開発。同志社大学赤ちゃん学研究センター長の小西行郎教授を中心とする専門家の監修をうけ、「赤ちゃんの笑顔を育む家は、みんなの笑顔を育む家」を目指し、赤ちゃんの視点に立った住まいとした。
商品では、特に「からだの未熟性」と「心の発達」の2つの要素を重視。転びやすい赤ちゃんのために、フローリングよりも滑りにくく、転倒の衝撃を和らげる「テキスタイルフロア」を採用するとともに、柔らかく、赤ちゃんの身体の高さに合わせて自由に壁に設置できる「ヌノカベ」も採り入れた。
また、毎日の睡眠リズムを整えるために、朝の光と夜の照明をコントロール。概日リズムに合わせて開閉し、朝の光を自然に取り込むブラインドシャッター「日射制御エアリーガード」を採用したほか、間接照明や調光機能付き照明器具を使用することで優しい光環境を提供する。
さらに、赤ちゃんの未熟な体温調節機能や免疫力の弱さを補うため、全熱交換器と高捕集率フィルターを搭載した24時間換気システム「ピュア 24 セントラル換気」を各階に設置。PM2.5や花粉等の室内への侵入を低減する。また、家中を適切な温度に保つ全館空調「スマート・エアーズ」で、温度差の少ない快適な居住空間を作るという。
家そのものが赤ちゃんの「心の発達」を後押し
赤ちゃんの「心の発達」を育む装備としては、赤ちゃんとママパパが同じ目線で過ごせる「床座のリビング」、赤ちゃんがときには親の視線から隠れて遊べる「秘密基地」など、ゆたかな心と信頼を育む「ちょうど良い」視線環境を提案。五感を刺激し、好奇心、自我を育む手助けとする。
また、残響音を抑える「ヌノカベ」「テキスタイルフロア」により、心地いい音環境を作ることで、赤ちゃんとママが気持ちや感情を通わせやすいコミュニケーション空間を創造。「静音シンク」により、キッチン内のママの声も心地よく伝える。さらに、冒険心いっぱいの赤ちゃんが安全に過ごせる「半屋外空間」、指挟みを防ぐ「ソフトクローズ機構」「引き戸ストッパー」を採用。赤ちゃんが「触れて成長する」環境を実現したという。