ビジネスマナーの中には「これって、もう時代遅れじゃ?」なんていう、現代のビジネスシーンに似つかわしくないマナーもあるもの。「ビールを注ぐとき、ラベルを相手に見せる」というマナーは、正直時代遅れ?それとも守るべき基本マナー?マイナビニュース会員に、ビジネスマナーの実際のところを聞いてみました。

Q.「ビールを注ぐとき、ラベルを相手に見せる」というビジネスマナーを実践していますか?

実践している 37.0%
実践していない 63.0%

■実践している派の意見
・「入社時に、おっちゃんに言われたことを25年経っても忘れずに実践しています。あと、グラスに瓶を付けてはいけないことも」(43歳男性/情報・IT/技術職)
・「表をむけ、敬意をはらうため」(46歳女性/医療・福祉/専門職)
・「このメーカーのものですよと相手に分かるようにするためでもあるし、それがルールだから」(25歳女性/金融・証券/専門職)
・「注ぐとき逆手にもならぬよう気を付けている」(33歳女性/金融・証券/事務系専門職)

■実践していない派の意見
・「飲みだしたらもうそこまで考えていません」(31歳女性/金融・証券/販売職・サービス系職)
・「以前、ラベルは見せるなといわれたことがあるので」(29歳女性/その他/その他職)
・「何の意味があるのか、わからない」(52歳男性/機械・精密機器/技術職)
・「相手方もそこまで気にしていない感じはする」(35歳男性/情報・IT/技術職)

■総評

お酌をする時はラベルが相手に見えるよう底に近い部分を右手で持ち、左手を注ぎ口付近にあて、ラベルを上に向けてお酌をするのがマナーだと言われています。なぜラベルを上に向けるのかというと、その理由にはさまざまな説があり、注ぎ口からたれたお酒がラベルを汚さないようにという理由もあれば、お酒の銘柄が相手からもよく見えるようにという理由もあるよう。いずれにしてもお酌の作法を気にする方がいる以上は、理由はどうあれラベルを上に向け、相手からも見えるようにしてお酌をするのが無難と言えそうです。

今回のアンケート調査では、およそ6割以上の方がこのマナーを「実践していない」という回答でした。ラベルを見せる・見せないについては持論をお持ちの方もいるようで、「見せない方がいい」と考える方も中にはいるのだとか。また酔いが回ればラベルの向きなど気にする人がいなくなるため、自然と気にしなくなってしまうというケースも多いようです。…とはいえ職場での飲み会ならフランクなお酌でも問題はありませんが、冠婚葬祭などの改まった場ではマナーをしっかりと見られてしまう場合もあります。どんな時でも、どんな方にも失礼のないようなお酌の仕方を覚えておくといざという時に助かるかもしれません。

調査時期: 2014年8月11日~2013年8月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性137名 女性163名
調査方法: インターネットログイン式アンケート