日立アプライアンスは26日、ドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム」シリーズの発表会を開催した。今回の新製品は、ユーザーの一番の不満点である「洗浄力」の向上を追求したモデルとなっている。発表会では、実演を交えながら新製品の特長を紹介した。

今回発表された「ビッグドラム」

「ビッグドラム」はどこが新しくなった?

まずはじめに日立アプライアンス 取締役 家電事業部長 松田美智也氏が登壇し、今回の新製品のねらいと特長について語った。松田氏によれば、ドラム式洗濯乾燥機のユーザーから、不満点として挙がるのはタオル類のごわつき、黒ずみ、皮脂汚れによる黄ばみだという。そこで今回発表したモデルでは、ごわつきと黒ずみを抑える「ナイアガラ洗浄」、皮脂汚れを落としやすくする「温風ミストシャワー」で洗浄力の向上を目指した。

新製品のねらいについて説明する松田氏

洗浄力の向上を目指した「ナイアガラ洗浄」と「温風ミストシャワー」

製品特長の詳細については、同社 商品計画本部 ユーティリティ商品企画部 玉川博康氏から、製品技術については同社 家電事業部 多賀家電本部 第一設計部 主任技師 友部克史氏から説明があった。

年代・世帯人数問わず洗浄力への不満が高い

ナイアガラ洗浄では、「押し洗い」「たたき洗い」に加えて、衣類をやさしく洗う「もみ洗い」を追加することで衣類のごわつきを抑制。また、毎分80Lの水を循環させることで、衣類に黒ずみが付着するのを防ぐ。

高速でドラムを回転させ、衣類を洗濯槽に押し付ける「押し洗い」、衣類を上から下に勢いよく落として洗浄する「たたき洗い」、洗濯槽をゆっくり回して衣類を小刻みに動かす「もみ洗い」

衣類のごわつきを防いで、ふんわりした仕上がりに

ナイアガラ洗浄で黒ずみの付着を防ぐ

温風ミストシャワーは、温風とミストを同時に噴射することで、衣類の温度を約30~40度にまで上げる機能。温度を上げることで、洗剤の酵素を活性化させる役割と、皮脂汚れを落としやすくする役割のダブルの効果がある。

温風ミストシャワーで皮脂汚れを落とすので黄ばみが付きにくい

また、乾燥機能である「風アイロン」では、湿度が高い状態のほうがシワが伸びやすいという点に着目し、「湿度コントロール」機能を追加。洗濯槽内の湿度をコントロールする弁「エコフラップ」の開き具合で、湿度を調整する。

シワが伸びたら一気に低湿にして乾燥させる仕組みだ

右側のハンカチには水を吹きかける

風アイロンで乾かすと、違いが明らかになった

風アイロンなしのシャツは悲惨な状態……

ビッグドラムは、ドラム式洗濯乾燥機の不満である「洗浄力」の改善にフォーカスされて開発された製品。新しくなった「ナイアガラ洗浄」と「風アイロン」、新機能の「温風ミストシャワー」がそれを象徴している。その実力は上記でお伝えした通りだが、筆者が驚いたのは、洗い上がったタオルの手触りの違いだ。従来機種で洗ったタオルは、「これで顔を拭きたくないなぁ」なんて思うくらいごわごわしていたが、新「ナイアガラ洗浄」で洗ったタオルはふかふかとしており、毛並み(パイル並み? )がよかった。