三菱電機は8月26日、ルームエアコン「霧ヶ峰」の「Zシリーズ」2015年度モデルを発表した。10月下旬より順次発売する。ラインナップは定格冷房能力2.2kW(6畳用)の「MSZ-ZW225」から9.0kW(29畳用)の「MSZ-ZW905S」までの12機種。価格はオープン。推定市場価格は、218,000円前後~408,000円前後。定格冷房能力2.8kW(10畳用)の「MSZ-ZW285」と「MSZ-ZW285S」は258,000円前後、4.0kW(14畳用)の「MSZ-ZW405S」は278,000円前後となっている(価格はいずれも税別)。
2015年度モデルのZシリーズは、「ムーブアイ極」や「匠フラップ」の搭載が大きな特徴だった2014年度モデルをさらに発展させたもの。ムーブアイ極は、サーモグラフィーによって、人間の姿勢を識別し、頭・手・足など体の部位を見分けながら、0.1°C単位で体の表面温度を測定するというもの。匠フラップは前後・左右の分割式で、ピンポイントに風を送り届けるフラップだ。
2014年度モデルに使用されていたムーブアイ極は、利用者を検知できる範囲が160度に限られていた。そのため、室外機を部屋の隅に設置した場合、検知できない死角が発生していた。2015年度モデルでは、ムーブアイ極の検知角度を360度に拡大。死角をなくすことで、部屋のどこにいても検知可能となった。
また、窓の上に室内機を設置した場合には、窓からの冷気や日射による影響も無視できない。2014年度モデルでは設置面は死角になっていたが、そのような部分の輻射熱も2015年モデルでは検知可能となっている。
匠フラップも機能が向上している。左右のフラップを大型化することで、フラップの間から漏れる空気を減少。横方向への気流制御能力を高め、室内機の真横にいる人にもしっかりと風を届けることが可能となった。
上下フラップも形状を変更。窓の上に室内機を設置して暖房を行う際に、窓側に気流を送ることで、窓からの冷気を遮断する「冷気カット暖房」も実現している。
さらに、室内機の風路を最適化。また、低出力運転時にPAM動作をオフにして効率を高めるコンバーター回路の搭載や圧縮機の高効率化によって、省エネ性能と高出力運転を両立している。
リモコンは、国内の家庭用ルームエアコンとしては始めて、タッチ式の液晶パネルを採用。ホーム画面のカスタマイズも可能だ。