ヤマハは8月26日、USB DAC機能を搭載したプリメインアンプ「A-S801」を発表した。DSD5.6MHzのネイティブ再生やPCM384kHz/32bit(※)の再生に対応している。発売は10月上旬で、希望小売価格は税別100,000円となっている。
※Macでは24bitまでの対応
A-S801のUSB DACには、ESSテクノロジー製のD/Aコンバーター「SABRE 32」(ES9010K2M)を採用。ヤマハ独自のUSBコントローラやヤマハ・スタインバーグ製のドライバーによって、ハイレゾ音源を本来のクオリティで再生する。
パワーアンプはヤマハ伝統のピュアオーディオ設計思想「ToP-ART」に基づくパラレルプッシュプル構成となっており、100W+100W(8Ω)の定格出力を提供する。CDの再生においては、トーンやラウドネスなどの各コントロールと後段バッファーアンプをバイパスする「ピュアダイレクトスイッチ」、信号経路上で発生する歪みやノイズを除去する「CDダイレクトアンプ」によって、さらなる音質の向上を図っている。
デジタル入力端子は光×1、同軸×1、USB×1の3系統で、サンプリング周波数は光および同軸接続時が44.1/48/88.2/96/176.4/192kHz、USB接続時ではさらに352.8/384kHzまで対応する。また、Phono(MM)を含む6系統のアナログ入力端子、2系統のアナログ出力端子を備えている。
本体サイズはW435×D387×H152mm、重量は12.1kg。定格出力は100W+100W(8Ω)、実用最大出力は145W+145W(8Ω)。周波数特性は、通常時が20Hz~20kHz(0±0.5dB)、ピュアダイレクトON時が10Hz-100kHz(0±1dB)。S/N比はPHONO MM使用時が82dB、ピュアダイレクトON時が99dB、CDダイレクトON時が104dBとなっている。
また、同社は「A-S801」と同時に、TI製バーブラウンの192kHz/24bit対応D/Aコンバーターを搭載した「A-S501」と「A-S301」も発表した。定格出力はA-S501が85W+85W(8Ω)、A-S301が60W+60W(8Ω)。ともにピュアダイレクトスイッチ機能を持つが、USB DACとCDダイレクトアンプ機能は搭載されていない。9月下旬の発売で、希望小売価格はA-S501が税別60,000円、A-S301が税別40,000円となっている。