メットライフ生命保険は、22日開催した臨時株主総会において新任取締役を選任し、9月1日付けで平野英治氏が同社の非常勤取締役副会長に就任すると発表した。

平野氏は、日本銀行に30年以上勤務し、国際局長や理事(国際関係担当)などの要職を歴任するなど、一貫して金融界の第一線で活躍してきたという。退任後は、トヨタ自動車グループの金融サービス会社であるトヨタファイナンシャルサービスに転じ、今年6月まで副社長を務めた。この間、主要経済団体の1つである公益社団法人経済同友会の幹事を務めるなど、活躍の場を広げてきた。

同社のサシン・N・シャー代表執行役社長は、新取締役を同社に迎えるにあたり、「平野氏には、当社の副会長として、成長戦略や事業運営全般について幅広い見地から助言をいただくとともに、当社が監督当局や金融機関、関係諸団体と円滑な関係を構築する上で重要な役割を果たしていただけると期待しています。また、取締役会のメンバーとして当社経営の意思決定に加わるほか、業務執行の監督にあたります」と述べている。

さらに、「当社は『お客さまから最も選ばれる生命保険会社になる』というビジョンの実現に向け変革の只中にあり、ワールドクラスの会社を目指し、全社一丸となって取り組んでいます。こうした中、国内外の金融情勢に通じ、幅広い人脈を持つ平野氏を副会長にお迎えすることは、当社にとって大きな力になります。同時に、今後も日本市場で成長し続け、社会に貢献していこうとする当社の強い意志を示す象徴になると確信しています」と期待を寄せている。