富士重工業は25日、東京・恵比寿のエビススバルビルにて、新型「WRX S4」「WRX STI」発表会を実施した。
スバルが新提案するスポーツセダン「WRX S4」では、2.0リットル水平対向直噴ターボ"DIT"エンジンを採用。スポーツリニアトロニックとの組み合わせにより、スポーティで楽しいドライビングを提供する。安全分野の性能向上も図られ、「WRX」シリーズでは初めて、スバル独自の運転支援システム「EyeSight(ver.3)」を搭載した。
シリーズのトップグレードモデルとなる新型「WRX STI」では、スポーツセダンとしての「絶対的な速さ」と「クルマを操ることの愉しさ」を高次元で両立させることをめざした。2.0リットル水平対向ハイパワーターボエンジンやマルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)システムを搭載したほか、ステアリングレスポンス・リヤグリップ・フラットライドの性能向上を徹底的に追求したという。
富士重工業の新本社、エビススバルビルで行われた発表会では、1階のショールームに新型「WRX S4」「WRX STI」計8台を展示。3階のイベントホール「EBiS 303」にも、新型「WRX S4」2台が展示された。
発表会に登壇した同社取締役専務執行役員、日月丈志氏は、新型「WRX STI」を、「モータースポーツで戦える性能を一般道で味わえるロードゴーイング・レーシングカー。4ドアセダンという使い勝手の良いパッケージにスバル最高峰の走行性能を持ち、お客様の期待にそえる『WRX STI』史上最強のクルマに仕上がりました」と紹介した。
新型「WRX S4」については、「モータースポーツのために生まれたWRXのヘリテージを引き継ぎ、快適性能・安全性能・環境性能も強化。多くのお客様が安心して最高の走りを楽しめるように、スバルの最新技術を惜しみなく投入しました」と説明。クルマに利便性や経済性を求める傾向が強まる中、「密度の高い満足感、言い換えればしっかりした"味"を求めるお客様も確実にいます。『WRX S4』にはスバルらしい"味"があります」と日月氏は述べ、エンブレムの六連星にちなみ、「星3つを超え、星6つに仕上がったと思います」と発言するなど、新モデルへの自信をうかがわせた。
新型「WRX S4」は2グレードを用意し、価格は「2.0GT EyeSight」が334万8,000円、「2.0GT-S EyeSight」が356万4,000円。新型「WRX STI」も2グレードで、価格は「STI」が379万800円、「STI Type S」が411万4,800円(価格はすべて税込)。ともに25日から販売開始されている。