日本HPは25日、2014年秋の個人向けインクジェット複合機新モデルとして、「HP ENVY5530」を発表した。ラインアップのミッドレンジに位置づけられるスタンダードモデルで、低価格ながらバランスの取れた機能が身上だ。発売は9月中旬を予定。HP Directplusでの販売価格は11,800円となる。
昨今のトレンドであるモバイルプリント機能は、端末からプリンタにメールを送ることで印刷できる「HP ePrint」と、ルーターやアクセスポイントが無くともプリントができる「ワイヤレスダイレクト」を搭載。もちろん、AirPrintやGoogle Cloud Printも利用できる。
インクカートリッジは従来のENVYシリーズで用いていたHP61がそのまま利用可能。カートリッジは顔料ブラックと染料カラー3色一体型で、それぞれに大容量タイプを用意しており、ランニングコストの低減に寄与する。ヘッドのノズル数はブラック336ノズル、カラー1248ノズル。プリントスピードはモノクロが約8.8ppm、カラーが約5.2ppm。
給排紙機構はフロント側に集約しており、完全なフロントオペレーションが可能だ。給紙はメイントレイのみとなっており、普通紙で約100枚の用紙をセットできる。スタンドアロンでの操作用に、2.65型のタッチスクリーン液晶を装備。自動両面印刷にも対応だ。
スキャンユニットはCIS方式で、光学解像度1,200×2,400dpi。コピー速度はモノクロ約6ppm、カラー約4ppm。インタフェースはUSB 2.0、IEEE802.11b/g/nに対応し、SDメモリーカードスロットを備える。。本体サイズはW445×D334×H120mm、重量は5.56kg。