日本フードサービス協会は25日、2014年7月の外食産業市場動向調査の結果を発表した。それによると、7月の外食売上高(全店ベース)は前年同月比2.5%減となり、2カ月連続で前年を下回った。
客単価は前年同月比1.4%増と15カ月連続のプラスとなったものの、客数は同3.9%減と6カ月連続のマイナスに。7月は、台風第8号の上陸や梅雨前線の停滞などにより大雨の被害が拡大し、客足が伸びなかった。
業態別に見ると、ファーストフード業態の全体売上高は前年同月比5.6%減と、2カ月連続のマイナス。客数も同5.0%減、客単価も同0.6%減と、いずれも減少した。業種別では、中国産鶏肉食材の問題とその風評被害の影響を受けた洋風は、売上高が同11.9%減と大幅に減少した。
ファミリーレストラン業態の全体売上高は前年同月比1.1%増と、15カ月連続のプラス。天候不順の影響で洋風の客数が減り、全体の客数は同2.0%減と2カ月連続で減少したが、客単価は同3.2%増加した。
パブ・居酒屋業態の全体売上高は前年同月比6.1%減と、23カ月連続のマイナス。客数は同5.1%減、客単価は同1.1%減少した。
ディナーレストランの全体売上高は前年同月比8.8%増と、5カ月連続のプラス。悪天候の影響を多少受けたものの、新店効果もあり客足が同6.2%増加した。客単価も同2.4%増となった。
喫茶業態の全体売上高は同0.5%減と、3カ月連続のマイナス。客数は同2.8%減、客単価は同2.4%増となった。