英国マクラーレン・オートモーティブはこのほど、ペブルビーチ・コンクール・デレガンスの同社プライベート・イベントにて、「P1 GTR デザイン・コンセプト」を初披露した。スーパーカー「P1」よりさらにアグレッシブなエクステリアデザインが明らかになった。

マクラーレン「P1 GTR」

「P1 GTR」は、生産開始まで1年をきったタイミングでデザイン・コンセプトが発表され、レーシングマシンの新たなフィールドを切り開くモデルであることが改めて印象づけられた。また、その開発が最終仕上げ段階にあるということも発表された。

エクステリアデザインは、エアロダイナミクスの効率性を高める「シュリンクラップ」(可能な限り最小のサイズで機能を包み込む)思想のボディ形状が採用されている。サーキット向けのさまざまな仕様変更と、徹底したリ・エンジニアリングが施され、「全世界のサーキットを走る、最高のドライバーズ・カー」というゴールをめざすのにふさわしいモデルとなっている。

フロントのトレッドは80mm拡張され、フロントスプリッターが装着されている。形状が変更されたラジエーターの排出ダクトは、大きく広がるフロントのホイールアーチとシームレスにつながり、アクティブ・エアロダイナミクス・フラップがフロントホイール前方に装着されている。

最低地上高はロードモデルよりも低い位置に固定され、サーキット仕様サスペンションの装着により、フロントが下がったスタイルとなっている。ホイールは19インチのアルミホイールで、リム幅はフロント10.5インチ、リア13インチとワイドだ。クイックリリース式のセンターロック・ナットによって固定される。

「P1 GTR」はマクラーレン・オートモーティブのビスポーク部門である「マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ」が製造・保守・運用を担当し、「P1」オーナー向けに少量生産される。エンジンは3.8リットルのV8ツインターボと電動モーターのハイブリッドで、最高出力1,000PSを実現している。