イタリアのアウトモビリ・ランボルギーニは、ワインメイクレース向けのサーキット専用モデル「ウラカン LP 620-2 スーパートロフェオ」を「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」で発表した。
このモデルはダラーラ・エンジニアリングの協力を得て開発され、開発過程には創設者のジャンパオロ・ダラーラ氏が自ら参加した。ダラーラ氏とランボルギーニの関係は、同氏がエンジニアとしてランボルギーニに勤務していた1963年まで遡る。同氏はランボルギーニの名車「ミウラ」の開発も手がけたという。
「ウラカン LP 620-2 スーパートロフェオ」のエンジンはロードカー用の直噴型V10エンジンを搭載し、レース環境下で620PSの出力を実現。シリーズに参加するレーサーをより速やかにGTレースへ移行させるため、後輪駆動となっている。
ハイブリッド・カーボンファイバーとアルミニウム製シャーシは、車重1,270kgという超軽量を実現。パワーウェイトレシオは驚異的な2.05kg/PSとなった。10段階に設定が変えられるリアウィングや、フロント / リアのディフューザー、調整可能なフロントエアインテークなど、空力学にもとづいた設計でトラクションおよびダウンフォース面も強化された。
同モデルはアメリカで開催されている自動車イベント「ザ・クエイル モータースポーツ・ギャザリング」で発表された。今後、ランボルギーニのワンメイクレースである「2015年ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ・シリーズ」の開催地となるヨーロッパ・アジア・北米でデビューを果たす予定だ。