ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(以下、ヘイズ)は21日、2014年7月~9月期の採用動向四半期レポートを発表した。それによると、日本国内の金融機関はジュニアから中堅レベルのバイリンガル人材の積極採用を加速させており、この状況は今後も続くと予想している。
金融業界では、ジュニア株式アナリスト、バンキングオペレーション・スタッフ、内部統制スペシャリスト、規制業務プロフェッショナル、リサーチアナリストなどの職種で新たな採用が拡大。国内株式市場の活性化に加え、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が運用比率を見直し、国内外株式市場への投資を拡大する方針を発表したことも、株式業務関連のプロフェッショナルの需要を高める要因となっているという。
ヘイズによると、現在、金融各社が最も注力しているのが内部統制に関連した人材の採用で、この傾向は年内一杯続くと見込んでいる。株式業務を専門とするコンプライアンス分野のプロフェッショナルに対して強い需要があるほか、監査分野でも引き続きジュニアレベルの人材需要が増加している。
銀行各社については、株式・債券・カバレッジ関連のリサーチ部門をサポートするジュニアレベルのバイリンガル人材需要が上昇。ヘイズリージョナル・ディレクターのジョナサン・サンプソン氏によると、候補者には定量・定性分析のスキルと経済に関する知識、財務モデル作成能力などが求められているという。