リビングデザインセンターOZONEは9月30日まで、「THE CONRAN SHOP/OZONE 20周年記念 PLAIN SIMPLE USEFUL」を開催している。同施設の開館と同時に日本に上陸した「ザ・コンランショップ」との協働企画で、開館20周年を記念したものだ。キッチンや寝室など生活シーンに合わせた展示の数々を取材してきた。
"PLAIN, SYMPLE, USEFUL"がテーマ
ザ・コンランショップは、テレンス・コンランの目を通して世界中からよりすぐりの家具や生活用品を集めたショップだ。今回の展示では、同店がコンセプトとする「PLAIN, SYMPLE, USEFUL」をテーマに幅広い視点でライフスタイルを捉え、現実の暮らしに落とし込んだインスタレーションを行っているという。
会場には、キッチン、リビング、ダイニング、ベッドルーム、書斎を展示。壁ではなく段差で区切ることで展示を一望できるようにし、同店の世界観が感じられるようにした。「それぞれの空間にメッセージがあるので、空間作りの参考にしてほしい」と広報担当者は話してくれた。
棚とグリーンが目を引く各部屋
各部屋に共通して置いてあるのは棚とグリーンだ。棚は、住人が生活で使うものを収めていくもの、出したりしまったりを繰り返して日々向き合っていくものとして展示されている。
ディスプレイを兼ねた収納ができる棚など、収納という機能性は保ちながらも遊びの要素が入るのが棚の面白さだという。棚の中には、専用のWebサイトで設計図をダウンロードし、自分でDIYに挑戦できるものもある(この棚は商品ではない)。
各部屋に置かれたグリーンは、目を引く色鮮やかさだ。観葉植物を育て続けるのが苦手な人でも、花器に枝ものなどを生けることで季節を感じられるという一例になっている。
展示商品は、実際に座るなどして体験することもできる。部屋ごとに解説が書いてあるため、文章からも空間からも同店の特徴を感じられる。展示商品の中にはテレンス・コンランが自宅でも愛用しているイスもあり、包まれるような座り心地を体感できるようになっていた。
本物を見るということ
展示が行われているリビングデザインセンターOZONEの広報担当者は、「コンセプトワードを紐解くと、PLAINは素材本来の美しさ、SIMPLEは感触や肌触りの単純な心地よさ、USEFULは機能や実用性のこと。サイズや素材感は生で体感しないとわからないところもあります。本物を見ることで何かしら感じる、分かるところがあるかもしれません」と話してくれた。
会場はリビングデザインセンターOZONE(東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー)で、時間は10時30分~19時。祝日を除く水曜日が休館となっている。