「夏も半分以上過ぎた感じだけど、やっぱり夏の間に素敵な恋人つくりたい~」とクーラーの効いた部屋でゴロンゴロンしているあなたに朗報です。なんと食べるだけで彼氏or彼女ができるかもしれないという奇跡の「カレー」がありました。
カレーなのにピンク色!?
1978年6月にオープンしたホテル「ザ・プリンス箱根」(2007年4月リニューアルオープン)内のレストラン「ル・トリアノン」では、食べると恋愛パワーを増幅してくれると噂の「ピンクカレー」が注目を集めているという。その真相を確かめるべく、同ホテルの営業企画部・小川旬平さんに直撃取材を敢行した。
「『シーフードと緑黄色野菜のピンクカレー』(1,800円・税込)は、元『ザ・プリンス箱根』から徒歩20分の場所にある『九頭龍神社』という縁結びで有名な神社(パワースポット)からヒントを得て開発したものです。九頭龍神社が話題になりはじめた2007年頃に、先代の料理長が縁結びのラッキーカラーであるピンク色に着目し、料理に取り入れようと試行錯誤しました。そこから"ラッキーパワーフード"ということでピンクカレーを開発、2008年の春ごろからご提供させていただいてます」。
ホテルとレストランの目前に広がる芦ノ湖には、"九つの頭を持つ龍"が眠っているという縁起のいい伝説があり、天気の良い日はテラス部分「ソラノシタ」も大盛況だという。「キラキラと輝く芦ノ湖を眺めて目からもしっかりパワーを養っていただきたいですね。ピンクカレーは神社の参拝を済ませた若い女性からの人気はもちろんですが、実はご年配の方からの支持も厚いんです。お客さまから『見た目はピンクだけど、ピリ辛マイルドでしっかりとしたカレーだね』との感想をいただいております。ありがたいことにリピーターも増えてますね」。
乙女チックな色味の秘密
それにしてもこのピンク色はどうやって出しているのだろうか。
「これは、天然素材で表現した色です。鮮やかなピンク色を出すために、アカザ科の『赤ビーツ』をピューレ状にしてルーに溶かしています。人工着色料を一切使用していないので、もちろん小さなお子さまにもおすすめです」。
同メニュー、ランチのアラカルトメニューではダントツの人気だそうだ。「お客様が箱根に"涼"を求めてお越しくださる夏場のピークには1日約30食、冬の閑散期でも平均10~15食ほどご提供しています。ピンク色と調和のとれる緑黄色野菜をメインにしており、カボチャやブロッコリー、ナス、カリフラワーなど季節の野菜もふんだんに盛り込んでいます。さらには新鮮なエビやイカといったシーフードも。味はもとより、見た目とのギャップも楽しんでもらえると思います」。
パワーももらえておなかもいっぱいになるなんて! 良縁求む人もおなかがすいてる人にも「ピンクカレー」の幸あれ!!
(文・A4studio東賢志)