俳優の綾野剛が、14日に放送されたTBS系バラエティ番組『アカデミーナイト』(毎週木曜26:58~27:28)で、映画『ルパン三世』(8月30日公開)で演じた石川五ェ門について語った。
映画『ルパン三世』は、1967年に漫画家のモンキー・パンチ氏が世に送り出した同名漫画を原作に、小栗旬がルパン三世、玉山鉄二が次元大介、綾野剛が石川五ェ門、黒木メイサが峰不二子、浅野忠信が銭形警部をそれぞれ演じる。綾野は「みんなはどう思うか分からないですけど」と前置きした上で、石川五ェ門を演じる上でのこだわりについて語った。
綾野が意識したのは、「皆さんが思い描く五ェ門。マニアックな部分の五ェ門じゃなくて」。その理由について「はじめの頃は女好き。たぶんほとんどの人知らないじゃないですか。そういう、ほとんどの人が知らない五ェ門像をやっても仕方がないと思った」と語り、「みんながなんとなく知っていること。例えばフィアットの上に座禅を組んで座っているとか、割と直線的な動きが多いとか、斬鉄剣はすごいとか」と例を挙げながら、「それを集めただけです」と説明した。
また、「限りなく皆が思っている五ェ門像に近づけようとしました」と振り返り、「特にこの映画に関しては、ルパンがルパンであるべき映画なので五ェ門のドラマをわざわざ提示する必要は一切ないと僕は考えています」とコメント。「実写だからできる自由度満載なルパンを(小栗)旬は見せてくれるだろうと重々分かっていたので逆に記号に徹し、"作品のためになる五ェ門の形"を見つけようとしました」と役柄との向き合い方についても触れた。
綾野と小栗の所属事務所は、共にトライストーン・エンタテイメント。小栗の誘いで事務所に入ったことも「旬が主役をやり続けているからこそ、僕はだいぶ自由なのかなと」と信頼を寄せている理由の1つで、綾野は「見事にここまでの娯楽映画を日本で作れることはなかなかないと思うので、ただただ何も考えずに楽しみに来てもらえたら幸いです」と自信をもって同作をアピールしている。