今年度で20周年を迎えた池袋パルコ「P’PARCO」は、今秋に大規模なリニューアルを実施する。10月には現在原宿にある「ニコニコ本社」が池袋へ場所を移し、サテライトスタジオやショップ、カフェなどをオープンする。
P’PARCOは、1994年にオープン。当初より、池袋パルコ本館で新進のトレンドファッションやリアルクローズなどファッションを色濃く提案する一方で、ストリートカルチャーの情報発信拠点として、時代のニーズに合わせた音楽や映画、ホビーなどを提案してきた。
昨今、デジタルネイティブと呼ばれる10代、20代の世代の消費トレンドでは、アニメ、ゲーム関連商品へのニーズが高まってきていることから、2012年9月には渋谷パルコ PART-1・6 階に「シブポップ」をオープン。ユーストリームスタジオをはじめ、人気アニメのオフィシャルショップ、ゲーム関連商品などを取り揃え、国内外の新規消費者を誘引する主要フロアとなっている。
一方、池袋エリアでは“乙女ロード”や女性向けのマンガカフェ、ゲームショップなど新しいアニメ・漫画集積エリアが相次で登場。近年、豊島区全体でもアニメやサブカルチャーなどを活用した地域活性化イベントが盛んに行われていることから、池袋パルコでもさらなる地域活性化の強力コンテンツの柱として、ニコニコ本社の誘致を行い、池袋エリアの新たなランドマーク的ポジションを築いていく意向だ。
ニコニコ本社は、日本最大級の動画サービ「niconico」のユーザー文化発信地として、2011年から原宿竹下通りで店舗運営をスタート。ニコニコユーザーによるさまざまなイベント開催のほか、ニコニコ生放送の公開放送などを実施し、ユーザーが参加・体験できる施設として運営してきた。そして今回、さらなるユーザー参加型の施設を目指し、池袋でのリニューアルオープンが決定。“ニコニコ動画を365日地上に再現する”をコンセプトに、年間を通じて、ニコニコで楽しまれているさまざまなコンテンツをリアルの場で体験できる企画を行っていく。
店舗には、ユーザーも使用可能な「サテライトスタジオ」、ネットから差し入れが可能な「ハイブリッドカフェ」、その場でオリジナル商品も製作可能な「グッズショップ」、各種コンテンツが同時に展開可能な「多目的スペース」を設置。同社サービスのリアルプラットフォーム施設として、さまざまなコンテンツを展開・発信していく。