三井住友銀行及びSMBCベンチャーキャピタルは11日、両社が出資し、つくばテクノロジーシードが運営する「SMBCアグリファンド」が、農業法人投資育成計画についての農林水産大臣承認を受けたと発表した。
これまで、民間の投資事業有限責任組合(ファンド)は、農業生産法人への出資が認められていなかった。一方、日本再興戦略では「今後10年間で法人経営体数50,000法人(2010年比約4倍)の目標が掲げられ、農業法人の成長資金を支援するための更なる規制緩和が必要とされていた。
かかる状況下、2013年12月に、農業法人に対する投資の円滑化に関する特別措置法が改正され、民間ファンドについても農林水産大臣が承認したものについては、農業生産法人への出資が認められることとなった。このたびの承認は、その「第1号」となる。
三井住友銀行では、将来の担い手となっていくような農業生産法人を「SMBCアグリファンド」を通じて支援していくという。また、融資による農業分野の資金調達支援の強化を図るほか、ビジネスマッチングなどのソリューションも提供していくという。これらの取組みを通じて、日本農業の競争力強化を支援していくとしている。
なお、SMBCアグリファンドや、三井住友銀行の農業分野の商品・サービスの詳細(手数料等の条件を含む)については、取引店に問い合わせしてほしいとしている。