世界のビジネスパーソンはどのように働いているのでしょうか? インド・デリーでホテル、リゾート経営を手がける会社のアシスタントGMとして働くAnkur Barthwal(アンクル・バルスワウ)さん(27歳)に話を聞きました。
■これまでのキャリアの経緯は?
1度、転職をしている。以前もホテル関係の仕事だったので、トータルで6年、この仕事に携わっている。僕は、国籍、仕事、宗教等において、いろいろ違う価値観を持つ人と関わりあって、仕事をするのが好きなんだ。そういった人たちと仕事をすることは、知識や人脈がすごく広がるし、自分の未来やキャリアにとっても重要だしね。ビジネスチャンスを探しに、いろいろな場所へいけるのも魅力だね。今は、セールス&マーケティングのMBAの取得のために勉強しているよ。
■現在のお給料は以前のお給料と比べてどうですか?
今のお給料は、72,000インドルピー(約12万2,040円)。これにインセンティブと諸経費がプラスされる。インセンティブは、平均すると月にRs.15,000-20,000(約2万5,000円~3万3,900円)。新卒の頃の給料は、20,000インドルピー(3万3,900円)+インセンティブだったよ。
■今の仕事で気に入っているところ、満足を感じる瞬間は?
色んな人と会えて、一緒に仕事ができたりするのが魅力。でも、いつも満足していない。まだまだ眠っているチャンスはたくさんあると思っているからね。いつでもどうやってそれを手に入れるかを考えているよ。
■逆に今の仕事で大変なこと、嫌な点は?
大変なのは、競合他社がすごく多くなってきていること。本当に日を追うごとに増えている。でもユニークなホテルにして、誰にもまねのできないようなサービスを提供することで、他社は競合じゃなくなると思っている。辞めたいと思う瞬間は今のところ無いけれど、もっと大きなプロジェクトに関われるとか、今までに無い新しいチャンスを見つけたら辞めるかもしれない。
■ちなみに、今日のお昼ごはんは?
ケンタッキーフライドチキンのベジライスボールとレモンソーダ。税込みサービス込みで135インドルピー(約230円)。
僕はノンベジタリアンだけど、火曜日は肉を食べないんだ。今日は火曜なので、ベジ料理。
■日本人のイメージは? あるいは、理解し難いところなどありますか?
とてもいい印象。とてもすごいと思うところがたくさんある。時間を正確に守るし、責任感が強くてハードワーカー。ホテルの顧客は日本人が多いので、働き始めてからずっと日本人にはお世話になっている。彼らからもっと色んなことを学んで吸収したいと思っているよ。
■最近TVやラジオ、新聞などで見た・聞いた日本のニュースは何ですか?
主に経済的なニュースになるけど、日本政府はインドに多くの投資をしてくれている(チェンナイメトロ等)。日本政府のおかげで高速鉄道の建設が計画段階にあり、開始もほぼ決まっている。また、日本企業向けの工業団地が拡大していたり、中国を拠点としていた日本の会社が、中国の政治的・経済的な状況からインドへの拠点替えを考えている、等。
どれもインドにとってはいいニュース。インド経済に弾みをつけてくれるし、日本企業にとってもインド市場で成功できればうれしいはず。お互いにWIN-WINの関係になると思う。
■休みのとりかたは?
日曜日が休みだから月に4回だね。だいたい休みの日は、休息にあてている。家族や友達と出掛けてリラックスしているよ。
■将来の仕事や生活の展望は?
今、僕たちのホテルに日本食レストランや大浴場を作るのを計画しているんだ。日本人はお風呂がとても大事なんだよね? 僕も日本食も好きで、寿司、餃子、ラーメンも好きだから、自分自身も楽しんでいる。僕らのホテルに泊まった日本人に喜んでもらって、インドで活躍してほしい。それがインドにとってもいいことだし、自分にとってもね。将来的には、自分で事業がおこせればいいな、と思っているよ。