不動産経済研究所は12日、2014年7月の首都圏のマンション・建物市場動向を発表。それによると、マンションの新規発売戸数は前年同月比20.4%減の4,222戸となり、6カ月連続で前年を下回った。なお、前月比では20.5%増加した。
地域別発売戸数は、東京都区部が2,195戸(全体比52.0%)、都下が603戸(同14.3%)で、東京都のシェアは66.3%。このほか、神奈川県が757戸(同17.9%)、埼玉県が213戸(同5.0%)、千葉県が454戸(同10.8%)となった。
新規発売戸数に対する契約戸数は3,532戸。月間契約率は83.7%で、前月比では7.1ポイント上昇、前年同月比でも2.1ポイント上昇した。地域別契約率は、都区部が86.5%、都下が93.4%、神奈川県が80.3%、埼玉県が67.1%、千葉県が70.3%だった。
1戸当たり平均価格は5,532万円で、前月比では702万円(14.5%)上昇、前年同月比では404万円(7.9%)上昇。1平方メートル当たり単価は77.1万円で、前月比では8.8万円(12.9%)上昇、前年同月比では4.4万円(6.1%)上昇した。
即日完売は755戸(全体比17.9%)で、フラット35登録物件戸数は4,030戸(同95.5%)。7月末現在の翌月繰越販売在庫数は3,584戸で、前月末比134戸の減少(前年同月末残戸数は4,247戸)。8月の発売戸数は2,500戸を見込んでいる。
同社は併せて、2014年年間の発売戸数の見通しを、従来の5万6,000戸から4万6,000戸~4万8,000戸に下方修正した。