Gartnerは11日(英国時間)、Chromebookの販売台数が2014年で520万台に達し、2017年までにはその約3倍となる1,440万台に増加する見通しを発表した。
Chromebookの主要ベンダは、2011年時点ではAcerとSamsungの2社だった。Samsungは2013年に170万台のChromebookを販売することでマーケットで64.9%のシェアを獲得。AcerはARMベースではなくIntel CPU採用のChromebookをデザインし、適切な価格で21.4%のシェアを得た。
また、6.8%のシェアを獲得するヒューレット・パッカードは唯一の14型サイズのChromebook製造ベンダであり、HPを追うシェア6.7%のLenovo製Chromebookは、教育機関での利用に向いた頑丈さが特徴だ。
Gartnerは、米国でのChromebookの主な市場は教育機関市場で、同市場における2013年のChromebookシェアは約85%にものぼるとする。一方で、クラウド連携によるデータ管理の観点から、銀行や金融サービス、不動産やホテル事業などのビジネス向け市場にもChromebookが広がる可能性を指摘。Gartnerの主席アナリストは、「PCベンダは、かつて人気を博した300ドル以下の低価格PC"ネットブック"のようなビジネスチャンスを探しChromebookを展開している」としている。