恋愛に慣れていない人は、人を好きになるとどうしていいのかわからず、ダメ元でエイヤッと告白して、自分の気持ちを相手にぶつけることがあります。しかし、ちょっと待ってください! 告白をしなくても「イエス」か「ノー」かがはっきりとわかっていたら、あなたは告白をしますか? 今日は、告白せずに相手の気持ちを、高い精度で知る方法をお伝えします。
※この記事でいう告白とは、相手を好きだという気持ちと「彼氏と彼女の関係になりたい」という意志を伝え、相手から「イエス」か「ノー」の返事をもらうこととします。
まずは「異性に対する感情の段階」を知ろう
「相手の気持ちが全然わからないから、思い切って気持ちをぶつけるしかない!」という場合や、あるいは「きっと両思いだろうから、つきあえるだろう」と思って告白した場合、「ノー」のお返事はあなたにとって大きな打撃になることが多いでしょう。しかし、相手の気持ちを前もって正確に把握できていれば、あなたのショックは最小限で済むとは思いませんか?
それではまず、相手の気持ちを知るために「異性に対する感情の段階」を知っておきましょう。私たちの異性に対する感情は、おおまかに以下のように分けられます。
(1)知人、友人にもなりたくない
(2)知人、友人としてつきあいたいが、異性としては見られない
(3)異性として見ることができるが、正式な恋人としてはつきあいたくない
(4)正式な恋人としてつきあいたい
告白をしたとき、相手のあなたへの気持ちが(1)か(2)であれば、結果は「ノー」でしょう。(3)なら場合によって答えは変わりますし、(4)であれば「イエス」でしょう。
「小テスト」で相手の気持ちがわかる
告白せずに相手の気持ちを知るには、私が「小テスト」と呼んでいるアクションをとってみることです。「小テスト」のやり方は簡単。
たとえば、あなたが好きな人の個人的な連絡先も知らない状態なら、まずはあなたが相手にとって(1)なのか(2)なのかを判別するために、(2)の「知人、友人」の関係を目指す行動をとってみます。相手が連絡先の交換やSNSでつながることをやんわりとでも拒否するようであれば、あなたは相手にとって(1)の「知人、友人にもなりたくない」であることが分かります。スムーズに知人や友人になれれば、相手の気持ちは少なくとも(2)であることが分かります。
このように、相手の正確な気持ちを知るには、現在より1つ次の段階に進むつもりがあるかどうかを確かめればよいのです。告白する勇気があるなら、このくらいは簡単にできますよね?
もしかしたら、相手はあなたと「知人、友人にもなりたくない」わけではなく、連絡先を教えてもらおうとする時点であなたからの恋愛感情を感じて逃げ腰になっているのかもしれません。しかし、この場合も(4)の「正式な恋人としてつきあいたい」ではないことは確実です。
友達になりたくない人と、恋人になるはずがない
(1)の「知人、友人にもなりたくない」や(2)の「知人、友人としてつきあいたいが、異性としては見られない」の段階で告白して、「はい、喜んで恋人になりましょう!」というお返事になることはありませんよね。
もしも、あなたが相手とつきあいたいと本気で思っているのなら、連絡先も教えたくないと思われているような状態で告白をするのは無謀というものです。
しかも、勇気を出して告白をしたとしても、相手は「ノー」の本当の理由は話してくれないことが多いでしょう。「生理的に受け付けないから」が本当の理由だとしても、「忙しいから」「しばらく恋愛する気にならないから」などと、あなたを傷つけない理由を言うはずです。
相手の言葉は鵜呑みにできませんが、「小テスト」で判明した「相手の気持ちは(1)~(4)のどの段階にあるか」は真実の態度なのです。
知人や友達の、自分への気持ちを知りたいときは
現在、好きな人と知人の関係であれば、まずは二人だけで会うことを提案してみます。すでに二人で会う友人の関係なら、用件のないメールを増やしてみたり、スキンシップをとってみたり、「○○さんって、いいよね」などと思わせぶりなことを言ってみて、男女の匂いを感じさせることが「小テスト」になります。
そこで相手が乗り気でなければ2の「知人、友人としてつきあいたいが、異性としては見られない」であることが分かります。ということは、告白しても「ノー」に決まっていますよね?
逆に、相手がどんどん乗ってきてくれたり今までよりも会いたがってくれたりするなら、すでに相手のあなたへの気持ちは少なくとも(3)の「異性として見ることはできる」段階であることがわかります。
いい感じの人とつきあえるのかどうか、を知るには
相手にとってあなたが(3)の「異性として見ることができるが、正式な恋人としてはつきあいたくない」であれば、思わせぶりな態度、甘いムードは歓迎しますが、きちんと彼氏、彼女になってくれることはないでしょう。
その段階では、「自分たちはどういう関係なのかな?」などと二人の関係をはっきりさせる方向に水を向けてみることが「小テスト」になります。相手が話をそらすようでしたら(4)の「正式な恋人としてつきあいたい」ではないということがわかります。もちろん、相手の気持ちが(4)の場合はあなたとつきあう方向に話を持っていってくれるはずです。
体だけの関係にならないために
基本的に(1)~(4)まで数字が大きくなる順に段階は進んでいますが、「異性としては興味があるが、友人になるつもりはない」場合だけは(2)を飛ばして(3)に進みますので、その限りではありません。たとえば男性が女性の体だけに興味がある場合などです。好きな人とそんな不本意な関係にならないためにも、(3)と(4)のどちらかなのかを判別することは重要です。
告白して断られると、相手と気まずくなったり、あなたの心が傷ついてしまうかもしれません。しかし、お読みいただいたように、清水の舞台から飛び降りて思いつめた気持ちをぶつけなくても、相手の答えが「イエス」か「ノー」かを知ることはできるのです。私はあなたに、避けられるショックは「小テスト」によって、できるだけ避けてほしいと願っています。一段階づつ、確かめてみてくださいね。
※画像は本文と関係ありません
<著者プロフィール>
ANNA
恋愛研究者。学生時代より都内のキャバクラ、六本木、銀座の有名クラブなどでホステスとして活躍。また合コン、お見合いパーティー、ホストクラブなどで実習に励み、合計約5000人の男性と会話した経験を持つ。著書に『大好きな人が振り向いてくれる本』『大好きな人がどんどん好きになってくれる本』(以上、大和出版)、『どうしても忘れられない彼ともう一度つきあう方法』(すばる舎)など。ブログ「愛し体質は、愛され体質」