LIXILギャラリーは9月4日~11月24日、「クリエイションの未来展」第1回として、清水敏男氏監修「木村恒介展 -光素(エーテル)の呼吸-」を開催する。

「ある景色の呼吸」(2012) サイズ可変、ミラー、モーター、美容院(開港都市にいがた水と土の芸術祭 2012)

モーターを仕込ませた巨大なミラーを使った新作などを展示

同ギャラリーは2014年9月より、新企画「クリエイションの未来展」を開催。日本の建築・美術界をけん引する4人のクリエイター、清水敏男氏(アートディレクター)、宮田亮平氏(金工作家)、伊東豊雄氏(建築家)、隈研吾氏(建築家)を監修者に迎え、それぞれ3カ月の会期で、独自のテーマで現在進行形の考えを具現化する試みとなる。

同企画の初回となる今回は、アートディレクターの清水敏男氏監修のもと、現代美術家・木村恒介氏の作品を展示。2011年「みえない景色」(東京ミッドタウン特別賞受賞)や、2012年「ある景色の呼吸」に続く、モーターを仕込ませた巨大なミラーを使った新作1点のほか、写真作品「linenes scape」シリーズの新作3点を展示する。

モーターを仕込ませた巨大なミラーは、絶えずゆがんだりひずんだりしながら様々な風景を見る者に提示。作品を前に、鑑賞者はゆがんで動き続ける自分自身や風景といった非日常の光景を目の当たりにすることで、日常風景に新たな解釈を発見する。写真作品「linenes scape」シリーズの新作もまた風景をテーマとしており、ギャラリー周辺の銀座や京橋の街を抽象化して表現する。

同展の監修者、清水敏男は「TOSHIO SHIMIZU ART OFFICE」代表取締役、学習院女子大学・大学院教授、キュレーター、美術評論家。東京都庭園美術館、水戸芸術館現代美術センター芸術監督を経て、現在は展覧会やアートイベントの開催、パブリックアートのプロデュースを中心に活動している。

会期は、9月4日~11月24日。休館日は、水曜日、11月23日。開館時間は、10時~18時。会場は、LIXILギャラリー(東京都中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F)。入場料は無料。

また関連企画として、10月3日 19時~20時、「トークショー 土屋公雄+清水敏男+木村恒介」を開催する。会場は、LIXIL: GINZA(LIXILギャラリー)1階。入場料無料で、予約不要。