内閣府は8日、2014年7月の景気ウォッチャー調査の結果を発表した。それによると、景気の現状判断DIは前月比3.6ポイント上昇の51.3となり、3カ月連続で改善した。また、横ばいを示す50を4カ月ぶりに上回った。

家計動向関連DIは前月比4.3ポイント上昇の49.4。消費増税による駈け込み需要の反動減が幅広い分野で和らいだことなどから上昇した。業種別に見ると、小売関連DIは同5.2ポイント上昇の48.2、飲食関連DIは同2.1ポイント上昇の49.1、サービス関連DIは同2.6ポイント上昇の51.5、住宅関連DIは同4.6ポイント上昇の51.2となった。

企業動向関連DIは前月比3.6ポイント上昇の53.9。駈け込み需要の反動が薄らいだことなどが反映された。業種別では、製造業が同5.1ポイント上昇の53.9、非製造業が同1.8ポイント上昇の53.6となった。

一方、雇用関連DIは前月比0.2ポイント低下の57.7となった。一部で求人の増勢に一服感がみられたことなどから低下したという。

景気の現状判断DI(出典:内閣府Webサイト)

2~3カ月先の景気の先行きに対する判断DIは前月比1.8ポイント低下の51.5と、2カ月連続の悪化。家計動向関連、企業動向関連、雇用関連のすべてのDIが低下した。

内閣府は、景気ウォッチャーの判断を「景気は、緩やかな回復基調が続いており、消費税率引上げに伴う駆込み需要の反動減の影響も薄れつつある」に据え置いた。