8月9日に劇場公開されるアニメーション映画『宇宙兄弟#0』のイベント「宙(そら)ガール限定試写会」が6日、東京・ワーナーブラザーズ試写室で行われ、タレントの篠原ともえと永井幸治プロデューサーが出席した。

「宙(そら)ガール限定試写会」に出席した篠原ともえ

本イベントは、宇宙好きの女子=宙(そら)ガール限定で行われた試写会で、"天文宇宙検定3級"を持ち、芸能界イチの宙ガール・篠原ともえと、本作の永井プロデューサーがゲストとして登壇。宇宙をイメージした宙ガールファッションで登場した篠原は、「宇宙柄のワンピースとかはなかなか売っていないので、宇宙飛行士や探査機の描かれている生地を探して"ゼロ"から手作りしました!」と自作の衣装をアピール。さらに「イヤリングも宇宙グッズの携帯ストラップを改造して、頭につけているアクセサリーもガチャガチャで何度もチャレンジして出した宇宙飛行士のグッズから作りました」と小物にも相当なこだわりを持って制作したという。

子供の頃に家族旅行した青ヶ島村で見た星空きっかけに宇宙の虜になったという篠原は、学生時代に天文学部へ入部し、プラネタリウムによく足を運ぶほどの宇宙好き。現在では天文をテーマにしたラジオ番組『東京まちかど☆天文台』(TOKYO FM)を担当している。「宇宙に行ってみたいですか?」と問われると、「もちろんです! よく宇宙の本を読むんですけど、本の中に漆黒の宇宙から地球をみると、地球が生きているのがわかる。と書いてあった」と即答。「実際に宇宙飛行士の星出彰彦さんにお会いした時、『地球は青かったとよく言われるけれど、地球はいろんな色を持っていた』とおっしゃっていました。その地球の色をみてみたいですね、地球にありがとうと言いたいです」と宇宙への想いを語っていた。

JAXAを取材し、多くの宇宙飛行士に会ったという永井氏は、「『宇宙兄弟』はTVシリーズから映画までいろんな人に出演してもらっているけれど、宇宙飛行士の方も出演されてます。宇宙飛行士の星出さんはISSからアフレコをしてもらいました」と裏話を披露。「宇宙飛行士の若田さんは、ISSで『宇宙兄弟』の電子書籍を読んでいたそうです」と語ると、篠原は「私にはお声がかからなかったです、出たいです!」と次回作への出演を直談判する場面もあった。

女性の友人に勧められて原作を読み始めたという篠原の話に永井氏は、「男のイメージのあるマンガだけど、実際多くの女性が読んでくれています」と性別関係なく愛されている作品であることを実感しており、「マネできること、自分たちが気づいていなかっただけで誰にでもできることがいっぱい描かれている」と『宇宙兄弟』の魅力を解説。篠原も「科学的なことも勉強になるけど、人間愛が描かれている作品なので、セリフだけでなく、表情などでもメッセージが伝わってきます」と補足を付けくわえ、作品の魅力を会場と共有していた。

最後に篠原は、「今まで宇宙に興味がなかった人でも、0から宇宙を楽しめる作品」と本作をアピールし、本作を観て号泣したことを告白。「たくさんの人の想いによって、人は宇宙に行けるんだなと思いました」と感想を述べながら、「天体観測を楽しむように、周りの人と一緒に心のままに楽しんでほしい」と締めくくった。

『宇宙兄弟#0』は、原作者の小山宙哉氏が雑誌連載を一時休載しても描きたかった物語で、自ら映画脚本に取り組んで書き下ろされたオリジナルストーリー。小山氏が描き下ろしたティザービジュアルには、少年時代の六太と日々人の姿が描かれ、「夢の続きを描くために、夢の原点を書きました。」というコピーが添えられている。本作では、漫画やTVアニメでは語られなかった初めて明かされる兄弟の"夢の原点"、そして"さよなら"と"勇気"を描く物語であるという。

2008年に漫画誌『モーニング』(講談社刊)で連載がスタートし、関連書籍を含めて累計1,400万部を突破した漫画『宇宙兄弟』は、2011年に「講談社漫画賞」と「小学館漫画賞」のダブル受賞という快挙を達成。兄弟として、友として、ライバルとしてともに月を目指すムッタとヒビトの姿をまっすぐに描き、大ヒット作品となった。2012年より読売テレビ・日本テレビ系にてTVアニメが放送され、小栗旬と岡田将生主演による実写映画化も大ヒットとなり、男女や年齢の垣根を越えた人気を獲得している。

(C)宇宙兄弟CES2014