トヨタ自動車の米国法人である北米トヨタはこのほど、米国ミシガン州デトロイト市およびデトロイト美術館へ、100万ドル(約1億200万円)の支援を決定した。

北米トヨタがデトロイト市・デトロイト美術館への支援を決定

デトロイトは、「ビッグ3」と呼ばれたゼネラル・モーターズ(GM)、フォード、クライスラーが本拠地を置く「自動車の街」として知られた。昨年、デトロイト市が財政破たん。負債の返済のため、全米有数のコレクションを持つというデトロイト美術館の収蔵品を売却する可能性も報じられていた。

北米トヨタは100万ドルの支援決定について、「デトロイト市が破たんから立ち直り、年金生活者をサポートし、デトロイト美術館がコレクションを守るため」としている。トヨタモーターエンジニアリング&マニュファクチュアリング社長の永田理氏は、「デトロイト地域は自動車産業にとってきわめて重要。住む人々の心を反映するような健康的で活気に満ちたコミュニティにするために、一緒になって考えていきたい」と述べた。

これに対し、デトロイト美術館は、「トヨタの寛大な支援に感謝している。市と美術館両方に明るい未来をもたらすと思う」とのコメントを発表している。