財務省は7日、2014年7月末現在の外貨準備状況を発表した。それによると、7月末時点の外貨準備高は前月末比78億9,400万ドル減の1兆2,760億2,700万ドルとなり、4カ月ぶりに減少した。金利上昇に伴い、米国債などの時価評価額が下がったほか、ユーロが対ドルで下落し、ユーロ建て資産のドル換算額が減少。また、金相場の下落も影響したと見られる。
項目別に見ると、外貨が1兆2,094億6,600万ドルで、このうち、米国債などの証券が1兆1,936億7,600万ドル、預金が157億9,000万ドル。預金の内訳は、外国中央銀行およびBISへの預金が86億900万ドル、本邦金融機関への預金が61億8,100万ドル、外国金融機関(本邦内拠点分)への預金が10億ドルだった。
IMFリザーブポジションは144億6,900万ドル、SDRは199億6,700万ドル、金は316億2,000万ドル、その他外貨準備は5億500万ドルとなった。
また、その他外貨資産は491億3,100万ドルとなった。