米AMDは6日(現地時間)、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)向けのハイエンドグラフィックスカード「AMD FirePro S9150」を発表した。SAPPHIRE Technologyを通じて2014年第3四半期より発売する。
GCN(Graphics Core Next)ベースのGPUを採用。演算ワークロード向けに最適化し、単精度浮動小数点演算は5.07TFLOPS、倍精度演算は2.53TFLOPSのパフォーマンスを実現したという。また、1ワット当たり10.8GFLOPSの倍精度演算性能を備えている。
「AMD FirePro S9150」の主な仕様は、ストリーミングプロセッサ(SP)数は2,816基、メモリはGDDR5 16GB(512bit接続)、メモリの帯域幅は最大320GB/秒。メモリはECCにも対応する。TDPは235W。対応APIは2014年第4四半期にリリース予定のOpenCL 2.0。
また、米AMDは「AMD FirePro S9150」の下位モデルとなる「AMD FirePro S9050」も合わせて発表した。単精度浮動小数点演算は3.23TFLOPS、倍精度演算は806GFLOPS。
主な仕様は、ストリーミングプロセッサ(SP)数は1,792基、メモリはGDDR5 12GB(384bit接続)、メモリの帯域幅は最大264GB/秒。こちらもメモリはECCに対応する。TDPは225W。対応APIはOpenCL 2.0など。
「AMD FirePro S9150」と同じく、SAPPHIRE Technologyを通じて2014年第3四半期より発売する。